2006年09月18日

U-17日本代表がアジア一に!

ワールドサッカーウイニングイレブン10

 サッカーの17歳以下日本代表がすばらしい試合でアジアNo.1の座についた。

 アジア王者を決める大事な試合で、本当に見事な戦いぶりだった。相手に2点先行され普通なら気落ちするところを、そこから2点返して追いつき、そして延長にさらに2点追加して劇的な勝利を収めた。

 特筆すべきは攻撃面だ。パスワークが素晴らしく、ゴール前に密集する相手をものともせず、きちんと自分たちで崩していた。どれもユース年代とは思えない素晴らしいゴールばかりで、開催地のファンまで唸らせたというのもよくわかる。

 ただこの年代から、早くもシュート精度の低さが見え隠れしていたのが気になるところではある。決定的な場面を外すのは論外だが、ミドルシュートをふかしてしまうシーンが非常に多かったように思う。

『若いから』というのは言い訳にならない。たとえU-17でも世界大会を見ればわかるが、ブラジル、スペイン、アルゼンチンといった強豪国の選手は、この年代でもきちんと低く抑えたシュートを打てる選手が多い。

 オシムはA代表の決定力のなさを「選手が習うべきことを習ってきていない」と嘆いていたが、本当にユース世代の指導者はキック、特にシュートをどのように指導しているのだろうか。通常のパスやドリブルは素晴らしい分、シュートの異常なほどのひどさが際立ってしまっている。

 しかしそんな中でも、柿谷だけは“ものが違う”と感じさせられた。ゴールを決めたシュートはもちろんだが、とにかく1プレイ1プレイに切れがある。アーセナルのベンゲル監督が注目しているというのも頷ける。

 この世代は、その柿谷・水沼をはじめとしてタレントが豊富なようだ。全体的に守備面で課題があるが、それはこの世代ならそれほど気にする必要はないだろう。この分なら、U-17ワールドカップでも上位進出が狙えるかもしれない。期待大だ。

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http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/socce...

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2006年09月11日

選手の自主性と指導者の存在

 オシムジャパンでとっても気になることがある。それは、ベンチからの指示についてだ。

 試合中やたらとコーチ陣(特に大熊コーチ)から指示が出ているが、正直耳障りなくらいに事細かに声を出している。まだチームがうまくいっているとはいえない段階だから、あれこれ言いたくなる気持ちはわかるが、はたしてこれでいいのだろうか。

 スポーツの試合に出たことのある人ならばわかると思うが、実際にプレイしている選手たちは端から見ている以上にいっぱいいっぱいの状態だ。そこへあれこれとコーチ陣から言われては、かえって混乱してしまう場合も多い。

 事実、サウジ戦ではベンチの指示で闘莉王をトップへ上げたものの、その意図が理解されずに誰もロングボールを前線へ入れないなどという呆れた状態に陥っていた。常識的に考えて、プロの選手がそんなことをしてしまうことは有り得ない。だから、おそらく頭が混乱してしまっていたのだろう。

 そもそも、オシムジャパンは「考えるサッカー」をテーマにしていたのではなかったか。それなのに試合中まで口うるさく指示を出されては、選手たちが自分で考える余地を奪ってしまうことになる。監督、大熊コーチをはじめ、ベンチの側はその矛盾を理解しているのだろうか。

 自主性を育むには、あえて放っておくことも必要だ。オシム監督は細かく言うタイプの人のようだが、このままでは日本代表が「考えるサッカー」を実践できるとは思えない。あくまで大熊コーチの暴走だとは思うのだが、オシムのやり方でどこまで選手たちの自主性が生まれるのか疑問がわいてきてしまった。

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2006年09月10日

先発FWに得点がないぞ

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 なんとかアラブ遠征を1勝1敗で乗り切ったオシムジャパン。しかし、結果以上に課題がいくつも噴出することになった。

 もはや日本のサッカーを語るうえで定型句となってしまった「決定力不足」。サウジ戦でもイエメン戦でもチャンスはつくれていた。しかし、最後が決めきれない。もしくは、ラストパスの精度・アイデアがいただけない。

 これでは、いくら攻めたところでまるで意味がない。毎度のことだが、押しているのに点が取れないと見ているほうも切なくなってくる。

 気がつけば、オシムジャパン発足以来、4試合で先発FWに得点がないままだ。その間、初戦が「我那覇-田中達」だった他はすべて「巻-田中達」だった。巻も田中達も動きは悪くないのだが、いかんせん点が取れない。そして、点が取れないFWに存在価値はない。

 一方、佐藤寿と我那覇は途中出場ながらそれぞれ1得点あげている。これは評価していいだろう。

 だから、前半だけで田中達を交代させたのは、オシム監督から先発FW陣への「もう後はない」というメッセージだろう。それを汲み取って、二人には頑張ってもらいたい。

 ただ、こうした決定力は一朝一夕に解消するものではない。そこで現メンバー以外に期待できる選手というと、いまガンバで絶好調の播戸、ジュビロでトップ下もできる前田、あとは日本に帰ってきた平山くらいだろうか。

 欧州組のFWははっきりいって未知数だけに、彼らがなんとかして代表に割り込んでいってほしいものだ。

 ただ、そのためには監督がいろいろな選手を使わなければ意味がない。オシムさん、そろそろスタメンFWを変えてもいい時期だと思うんだけど、どうでしょう?

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投稿者 KATANA : 22:16 | コメント (0) | トラックバック

2006年09月03日

オシムのワンマン振りが心配

 選手に飛行機の中で着替えさせて到着してすぐに全体練習をするなど、相変わらずオシム監督は独自の姿勢を貫いている。

 そのおかげで、チーム内には独特の緊張感も生まれたのではないだろうか。ベテランの川口でさえオシムから怒鳴られたようだが、誰も油断できず、練習のときから真剣さを求められるといういい環境ができつつある。

 しかし、気になるところもある。いくらなんでも、オシム監督のやり方が極端すぎることだ。確かにかつてのジーコジャパンはもちろん、日本人には全般的に厳しさが足りない。だから、あえて思いきったことをすることで刺激を与えようとしているのはわかる。

 ただ、それがどうしても諸刃の剣のように思えてならないのだ。日本人には上の立場の人間に対して従順なところがあるが、そのためにかえって不満がたまりにたまって後で予期せぬ弊害を生み出してしまうこともある。オシム監督は、そういった日本人の性向をはたして本当に理解しているだろうか。

 これまで強引に選手を招集しようとしたり、記者会見で厳しすぎるコメントを発したりと、とにかく攻撃的な態度を変えようとしない。あるテレビ番組で野球解説者の大沢氏が「スタンドプレイが目立つ」と評していたが、それは的を射ているように思う。

 オシムのこれまでの経歴を考えれば、むしろ周りとの関係を重視する人物だったはずだ。でなくば、崩壊寸前のユーゴスラビアでナショナルチームの監督が務まるはずがない。

 だから、現在のオシムはどう考えてもわざとやっている。それは、内向的な日本人に対して刺激を与えることで、フル代表や引いては日本のサッカー界全体を変えようとしているのだろう。

 私は、その方法を否定するつもりはない。しかし、どうしてもやり方が極端すぎるように思えてならないのだ。日本の現状が思いきったことをしなければならないほど悪いというのもあるのだろうが、ジーコの方法論が極端すぎて失敗したように、オシムもやや計りまちがえているところがあるような気がしてならない。

 日本人は従順なのではない。そのように見えているだけで、実際は内に不満をため込んでいるだけなのだ。だから、陰で愚痴を言ったり、イジメなどの陰湿な方向へ行ってしまいやすい。ジーコジャパンの時代に“キャバクラ事件”が起きたのも、それが一因だろう。

 オシム監督には期待しているし、チームに厳しさは確かに必要だ。しかし、もう少し穏やかなやり方もあるのではないだろうか。

投稿者 KATANA : 19:12 | コメント (0) | トラックバック

2006年08月19日

日本代表レビュー
 面白いCGIを見つけたので、「日本代表レビュー」として設置してみることにした。

 各項目は10点満点で、平均的な出来の場合を6点として評価することにした(詳しいことは使用説明へ)。

 今後、フル代表の全試合をレビューしていくつもりだ。採点だけでもいいので、試しにやってみてほしい。
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投稿者 KATANA : 18:15 | コメント (0) | トラックバック

2006年08月17日

オシムジャパン、イエメンに辛勝

 親善試合を1回だけ戦ったオシムジャパンが、いきなり公式戦に臨んだ。

 内容は予想どおり(?)の苦戦。相変わらず日本の選手は引いた相手を崩す術をもたず、いたずらに時間を費やしてしまった。

 とにかく連動性がない。オシムジャパンの象徴ともいえる“走るサッカー”がまるでできず、試合の最初から最後まで足の止まっている場面が非常に目立った。

 相手が引いて守っているからスペースがないというのはわかるが、だったらスペースを作るための動き=フリーランニングがもっと必要だった。それに、引いた相手を崩す基本的なセオリーでもあるミドルシュートが少ないのも気になった。

 中央が厳しいということで、後半はサイドアタックができつつあった。しかし、クロスも単調で工夫がない。これではただでさえゴール前にスペースがないのだから、FWが得点するのは難しかったろう。

 さらにイージーなミスも目立ち、何より気になったのは選手たちに必死さが感じられないことだった。早くも代表に定着したつもりでいるのだろうか。この危機感のなさは、日本の選手に特有のものかもしれない。

 ただ、そんな中でもきっちりと勝ったことは評価に値する。特に終盤からの出場にもかかわらず、FWとして初の得点を挙げた佐藤寿人はこの試合で唯一賞賛できる活躍をしていた。

 今日の試合を見るかぎり、いろいろな面で先は長いという印象を受けた。オシム監督の苦労がしのばれる。

【関連サイト】
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/15306...

投稿者 KATANA : 14:08 | コメント (0) | トラックバック

2006年08月07日

オシムジャパン、代表合宿

 いよいよジャパンの代表合宿が始まった。

 初っ端から代表選出でゴタゴタがあったり、ただでさえ少ないメンバーから怪我人やコンディション不良の選手が出たりして先行きに不安があったが、なんとかスタートを切ったようだ。

 テーマはやはり“自主性”。思えばジーコも同じことを目指していたのだが、オシム監督の場合は何かが違う。

 それは、きっとそのための策があるかないかということなのだろう。ジーコは確かに選手の自主性を重んじたが、それを実現するためにとった方法は「ほったらかし」。これでは、いつか可能になるとしてもあまりにも時間がかかってしまう。

 その点オシムは味方ではなく練習相手に指示を出すなど、さっそく独自色を出している。彼ならば、選手の自主性を引き出すという難しいミッションでも達成してくれる。そんな期待感がある。

 一方、代表召集をクラブに対してごり押ししようとしたり、体調の悪い選手を無理に使うなど良くも悪くも強引な面も感じられる。おそらくオシム監督はわざとやっているのだろうが、こうしたことの蓄積がのちのち問題にならなければいいのだが。

 今は、日本中がオシムジャパンに対する期待に満ちている。願わくば、これが4年後まで続かせてほしい。

投稿者 KATANA : 12:02 | コメント (0) | トラックバック

2006年08月06日

追加召集にサプライズ

 先日発表されたA代表のメンバーの追加がさっそく決まった(どうやら、A3勢・鹿島勢はやはり無理だったようだ)。

 個人的に驚かされたのは、グランパスの中村直志が入ったこと。といっても、もちろんポジティブなサプライズだ。

 直志はクラブでずっとコンスタントに活躍していて、しかも中盤なら左のアウトサイド以外どこでもできる。そのうえミドルシュートも打て、フリーキックの精度も高く、さらにスルーパスも出せるユーティリティプレイヤーだ。もうひとつ付け加えるなら、他のテクニシャンタイプの選手とは違い、フィジカルもそれなりに強い。

 ジーコはなぜか見向きもしなかったが、ここ数年A代表に選ばれてもおかしくないとずっと思っていた。グランパスのファンとして、「やった」というより「やっと」という気持ちのほうが強い。

 ただ、その一方でマリノスの山瀬が入ったことは首を傾げざるをえない。まだ怪我が完治せず、クラブチームでもフル出場が難しい選手をなぜ呼ぶことにしたのか。しかも山瀬はここ数年、ろくに結果を残せていない。

 まあ、それだけオシムは潜在能力を高く買っているということなのだろう。さっそく“お気に入り第1号”が現れた。

 別にそれが悪いとは思わない。要は、代表チームが勝てばいいのだ。だがそれだけに、もしうまくいかなかったときは批判は免れないだろう。

 ちなみに、マリノスはこの召集を断るべきだと思う。調整途中の選手を外に出すなどというのは言語道断だし、ただでさえマリノスは怪我人がいつも多い。ここで妥協するようなら、そのこと自体が今シーズンはチームとして駄目になるひとつの目安になるはずだ。

 ただ、それ以外ではコンスタントに活躍していた鈴木圭や坂田が選ばれるなど、オシム監督はよく見ていると感心させられる。いつもカシマスタジアムでイチゴを食べてのんびりとしていた某監督とはえらい違いだ。

 どうもドタバタした感のある今回の代表発表ではあるが、今後の活躍に期待したい

投稿者 KATANA : 11:52 | コメント (0) | トラックバック

2006年08月05日

オシムジャパン、メンバー発表

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える ついについにオシムジャパンの最初メンバーが発表された。

 今のところ13人しか選出されないというサプライズはあったものの、メンバーはいい意味で予想どおり。前々から代表入りしてほしいと思っていた今野、闘莉王、我那覇が選出され、最近絶好調の小林大悟も入った。

 そして、最もてこ入れすべきFW陣も刷新されている。おそらく、ここに巻あたりが加わって4人でいくのだろう。

 全体的に、非常に納得のいく選考だ。これから7人程度追加召集されるわけだが、この調子でいってほしい。場合によっては、もっともっとドラスティックな変化があってもいいはずだ。

 ただその一方で、三都主がDF登録されているのがどうにも気になる……。それにディフェンス陣の顔ぶれを見ると、4バックでいくつもりなのだろうか。三都主がサイドバックというのは厳しすぎると思うのだが。

 といっても、やはり全体的に期待の持てるメンバー構成になっている。オシムジャパンの面々には、前代表の記憶を消し去るくらいの活躍を見せてほしいものだ。

投稿者 KATANA : 10:30 | コメント (0) | トラックバック

2006年08月02日

反町監督に期待

 いよいよ、北京オリンピックを目指すU-21日本代表が動きはじめた。初日からかなりハードな練習を行っているようだ。

 日本のチームには、反町監督のように選手をぐいぐい引っぱっていくタイプの指導者のほうが合っているのかもしれない。もちろん自主性も必要ではあるが、選手任せにしているだけではどうにもならないことはジーコジャパンで証明されている。

 前任の山本監督はどちらかというと選手を尊重するタイプだったが、今の日本人選手に求められているのは厳しさだろう。プロ意識の欠如、それにもかかわらず自分はうまいと思ううぬぼれ。そういったものを絶つには、ある程度地獄を見せなければならない

 そういった意味では、選手選考もサバイバルでどんどん入れ替えていってほしい。そうすれば、おのずと代表選手たちも危機感をもって、今まで以上に練習・試合に真剣に臨むはずだ。

 前代表は本番で悔しい思いをしただけに、反町ジャパンには五輪での結果も求めたい。そのためには、アジア予選で苦戦しているようでは駄目だ。そこを楽々と突破できるくらいの力がなければ、本戦でのメダルに手が届くはずもない。

 ただし、五輪代表には時間がない。反町監督はわずか1年でチームをつくり、そして予選を突破して2年後には最高のチームをつくらなければならない。このミッションを達成するには、選手たち個々の頑張りはもちろん日本サッカー協会の側のサポートも不可欠だろう。

【関連サイト】
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/soccer/11706/
http://sports.livedoor.com/article/detail-3643486.html

投稿者 KATANA : 10:58 | コメント (0) | トラックバック

2006年08月01日

ジーコ時代の負の遺産

日本サッカー協会オフィシャルビデオ 日本代表激闘録 アジアカップ 中国 2004 V2
 新生ジャパンの代表候補発表が8月4日に延期された。オシム監督は選考に悩んでいるようだ。

 それにしても、中澤が代表引退の意向を吐露したのには驚かされた。しかし改めて考えてみれば、それも仕方のないことなのかもしれない。

 ジーコジャパンの時代、クラブの事情や選手のコンディションなどお構いなしに召集されつづけ、しかもほとんどの試合にフル出場。さらに所属する横浜F・マリノスはA3やAFCチャンピオンズリーグに出場していた時期もあったから、中澤の負担は相当なものがあったろう。

 それを思うに、ジーコ時代の召集の強引さ、そして極端なメンバー固定の影響が未だに尾を引いている面があると言わざるをえない。過去2年間、適切な形で召集と試合での起用が行われていたら、中澤も28歳にして代表引退を考えるようなことはなかったのではないだろうか。

 ジーコ時代の負の遺産はまだある。それは、若手をほとんど起用してこなかったことだ。結果としてアテネ世代以下の選手は、ほとんど代表での経験を積むことができなかった。ジーコに日本サッカー界への長期的な展望が欠けていたせいだ。

 はっきり言って、ジーコジャパンはそれなりの成果を挙げた一方で、それと同等以上の負の遺産を残してしまったことは否めない。

 それだけにオシム監督の仕事は難しくなってしまっているが、経験豊富な彼のことだ、きっと単に代表を強化するだけでなく日本サッカー界をよりよい方向へ持っていってくれるに違いない。

【関連サイト】
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/soccer/12216/

投稿者 KATANA : 12:42 | コメント (0) | トラックバック

2006年07月12日

日本サッカー協会のつたない交渉術

 氏の日本代表監督就任問題もジェフの側が折れてくれたおかげで一安心といったところだが、今回の件はのいろいろな問題を提示している。

 まず、現役でプロチームの監督を務めている人物を無理やりに引き抜こうとする自体いただけない。仮にどうしてもそうせざるをえないにしても、当然のことながら相手先のクラブと事前に交渉するのが当然というものだろう。

 それなのに、わざとなのかうっかりなのかはわからないが、先に一般に公表してしまうなどとはつたないにも程がある。結果としてジェフのサポーターや関係者の怒りを招き、オシム氏を悩ませることになってしまったわけだが、そのようになってしまうのは必然であった。

 理想をいえば、昨年の段階からオシム氏と内々の交渉を持つべきだったのだ。Jリーグの日程は春-秋制だから、どうしたってW杯終了時は中途半端な時期になってしまう。なぜ、事前に手を打っておかなかったのか。そうしておけば、オシム氏はすんなりと代表監督を選択できたのに。

 もちろん、他の監督をリストアップしていたからというのもあるだろう。しかしそれ自体、ベンゲルのような就任が有り得ないような人物をリストアップするのがおかしいという問題もある。なぜ、現実的な選択ができなかったのか。

 さらに、もし川淵会長の“うっかり”が、世論を巻き込むことでなし崩し的にオシム氏を代表監督に就任させようという策略によるものだとしたら、あまりにもやり方が汚いといえるだろう。子供たちに顔向けできないようなことだ。

 ともかく今回の件は、あまりにもJFAの側が一方的すぎたことは事実である。ジェフの側の「悪しき前例をつくりたくない」という主張は、まったくもって正当なものだ。そして、「W杯の総括をきちんとできない協会なんかにオシムをとられたくない」というサポーターの気持ちもよくわかる。

 ジーコジャパンの反省も含め、JFAには二度とこのような騒ぎを起こしてほしくないものだ。

投稿者 KATANA : 19:08 | コメント (2) | トラックバック

2006年06月30日

オシムジャパンでは松井が中心に

ジェフユナイテッド市原・千葉 2005シーズンレビュー まだ正式には日本代表監督への就任が決まっていないオシム監督が、なんとジーコジャパンからはもれた松井大輔への期待を語った。

 試合に出れない選手よりも、コンスタントに活躍し、なおかつまだ若い松井を起用するほうがいいとのこと。

 そうだろうそうだろう。これはもう、考えてみれば当然のことだ。ヨーロッパでは中村と同等かそれ以上に高い評価を得ている選手を代表に呼ばないほうがおかしい。

 かつて、ジーコは本人がいわく「日本で最もテクニックを持った選手」である中村を選出しなかったトルシエを酷評したが、奇しくもその4年後に同じようなことを彼もしたのだ。

 その点、オシムはさすがというか、今後誰を中心にすえるべきかをよくわきまえている。おそらくこの調子で、阿部、今野、徳永などのアテネ世代や内舘、カレンなどのさらなる若手を起用していくだろう。

 ジーコジャパンでは、韓国代表と違って若手をまるで使ってこなかったから、今後そのツケは大きいと考えざるをえない。しかし、オシムならそのツケを返してさらにお釣りが来るほどの成果を上げてくれるはずだ。期待が尽きない。

投稿者 KATANA : 12:03 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月26日

オシム! オシム! オシム!

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える ジーコジャパンへの失望と怒りが収まらない間に、なんと次期代表監督の候補が発表された。

 その人物とはオシム! 個人的に、日本代表の監督にもっとも相応しいと以前から思っていただけに、これは素直にうれしい。

 日本のサッカーや選手をよく知り、監督としての経験も申し分ない。しかも旧ユーゴでW杯のベスト8まで行ったこともあるのだから、彼以上の適任者は他にいないだろう。

 われわれはジーコジャパンの失敗から、「名選手、名監督にあらず」ということと、いくら日本のサッカーを熟知していても監督としての実績がなければ駄目なんだということを学ばなければならない。

 今度こそ、日本サッカー協会はいい選択をしたと思える。ジェフのサッカーを見ていると、あれこそが日本人にもっとも合ったスタイルではないかと思える。

 よく走り、パスをつなぎ、人数をかけてゴールを奪う。ジーコジャパンではたまにしかできなかったことを継続的にやれるようになれば、必ず未来は開けてくるはずだ。

 しかもオシム監督は旧ユーゴ時代に、民族的に難しいところを周囲から不満の出ないような形でうまく選手選考も行っている。きっと日本代表でも、偏りのない選出をやってくれるだろう。

 問題はジェフの側がどうなるかということだろうか。ただ、少なくとも今シーズンは兼任という形でも十分なはず。オーストラリア代表監督のヒディングとは違い、代表もクラブも両方とも日本のチームなのだから。

 本当に、現時点ですでにわくわくしてきた。オシムの走るサッカーを、いい選手をピックアップしてやれる代表チームで実現したらどうなるのか。その時こそが、世界を真に驚かせるときかもしれない。

投稿者 KATANA : 17:47 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月25日

ブラジル戦で終わり

ワールドカップ2006南米予選 ブラジル代表
 正直、ブラジル戦はほとんど語るべきところはない。大敗したからではなく、いつもとまったく同じパターンだったからだ。

 序盤から相手に圧倒されていたが、ぎりぎりのところでなんとかしのいでいた。そんな中、いいパス回しから玉田が抜け出して先制ゴールを決めたところまではよかった。

 しかし前半のラスト、守備陣が全員ボールウォッチャーになってマークがずれ、あっさりと同点にされてしまう。おそらく、これで気持ちが切れてしまったのだと思う。

 後半は相手のショータイムだった。日本は中途半端な守備をしているだけだから、ブラジルの速いパス回しを止めることができない。プレスもあまく、そもそも攻撃でも守備でも運動量が乏しすぎた。

 川口のファインセーブも今となっては虚しい。ゴールキーパーがあれだけ目立っている時点で、すでに守備陣の崩壊を象徴していた。

 ジーコ監督も、相変わらず単に選手を入れ替えるだけでほとんど策らしい策が見られなかった。

 しかし、いずれも以前からずっと抱えてきた日本代表の問題だ。嫌みではなく、今さら驚くに値しない。

 確かに、ブラジル戦はジーコジャパンの集大成だったのだ。いい面も悪い面も、そのほとんどが集約されていた。

 唯一の希望は最初の美しいゴールと、試合後の選手たちの涙だろうか。

 個人的に、本当にジーコ監督とその仲間たちにはいろいろなことを考えさせられた。今はまだまとまっていないが、少しずつ『ジーコジャパンとは何だったのか』を考察していきたい。

投稿者 KATANA : 15:28 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月22日

ブラジル戦のメンバーは?

 気がつけば、もう決戦の日だ。今日の深夜(明日の早朝)、ジーコジャパンの命運を決める試合がはじまる。

 先日のエントリーでは気持ちの面を協調したが、やはり戦術、特にフォーメーションをどうするのかが気になるところだ。

 日本が決勝トーナメントに進出するには、とにもかくにも最低2点以上とらなければならない、あのブラジル相手に。

 となると、攻撃的な布陣も予想されるがどうなるのだろうか。

 個人的には、3トップ気味に臨んでもらいたい。三都主を前に上げ、1stアタッカーを巻に、そして右に大黒を配置する。

 ただ、こうすると中盤の構成が問題になる。そこで、ここも思いきって今までと違った形にしてみてはどうだろうか。

 今大会、中盤で唯一好調を維持している中田英を前に上げ、空いたボランチのポジションにクロアチア戦でそこそこよかった稲本を入れる。そして、左サイドバックは守備面でも一定の計算ができる中田浩に任せるのだ。

■ 希望フォーメーション

 ボランチにプレイメーカーを入れたいところだが、3トップで行くならどう考えても中盤の守備はきつくなる。遠藤はいいと思うが、小野では厳しいだろう。

 ただ、ジーコジャパンではこうした布陣をまるで試してこなかったから、どうしたところでぶっつけ本番になってしまう。しかも前日にフォーメーション練習をしなかったことを考えると、おそらくは4-4-2のままなのだろう。

 それでも、さすがのジーコもFWは代えてくると思われる。とはいえ、中村だけは仮にいくら不調でも使いつづけるだろう。

 ここまで2試合とも、結果も内容もともなっていないのだからドラスティックな変化を期待したいところだが、おそらく以下のような布陣になるだろう。

    玉田 高原
  中村    小笠原
    稲本 中田英
三都主 中澤 坪井 加地

 高原は、ジーコにとって聖域であるような気がする。また玉田もお気に入りだから、先発かどうかはともかく必ず起用するだろう。

 どうもジーコ監督の頭には、あのコンフェデ杯でのイメージが相当に強いらしい。だから、今回も似たような布陣で行くはずだ。あのときと同じやり方がまた通用するとは限らないのだが。

 不安は、左サイドの守備にもある。今まで以上に攻撃的になった三都主の裏のスペースを、相手のシシーニョやカカーに使われたらどうなるか……。想像するとぞっとするが、もはや攻めるしかないのだ。

 個人的には、途中出場の可能性が高い巻に期待したい。彼が1点でも取ってくれれば、それが次の日本代表につながるような気がする。

 ともかく勝て! グループリーグ突破はその次の話なのだから。

投稿者 KATANA : 13:32 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月21日

聖域をつくらないで

 文字どおり崖っぷちに立たされたジーコジャパン。というより、もはや半分落ちかかっていると考えたほうがいい。

 戦術うんぬんも大切だが、それ以上に選手にはがむしゃらに戦ってほしい。

 W杯に入ってから、どうも選手たちから覇気が感じられない。メンバーを固定し、チーム内の競争がなかった弊害だと言ってしまえばそれまでだが、選手たちには代表になれなかった他の選手たちの分まで死ぬ気でがんばってもらいたいのだが。

 暑い? 疲れる? それはわかる。しかし、相手も同じコンディションで戦っているのであり、弱音を吐いたところで状況が好転するわけでもない。

 やはり、何事も気持ちが大切だ。どんなにテクニックがあっても、闘争心が欠けているのなら結果はともなわないだろう。

 だから、最終的にどうなろうとも選手たちには“戦って”ほしい。そのためには、監督もなりふり構わずにやるべきだ。

 メンバーがかなり固定されていることからもわかるように、ジーコは一度これだと決めた形はよほどのことないかぎり変えようとしない。

 中でも中村・中田英はジーコにとっての“聖域”といってもよく、二人がどんなに酷かろうとけっして途中交代しようとしない。

 たとえば今大会、中田英はがんばっているものの中村は絶不調だ。それもそのはず、大会前に風邪を引いてしまい、クロアチア戦の前には39度もの熱があったのだ。

 当たり前のように、いつもの華麗なプレイは見る影もなかった。しかし、ジーコは絶対に代えようとしない。

 これを「中村のことを信頼しているから」といえば聞こえはいいだろう。しかし、いくらなんでも偏りがありすぎることは否めない。

 だから、せめて最後の最後はジーコ監督にも、聖域を取っ払ったがむしゃらさを見せてほしい。点のとれないFWをかわいがり続けるのはやめてほしい。コンディションの悪いMFは使わないでほしい。

 お願いだから聖域を解除してくれ、ジーコ!

投稿者 KATANA : 16:48 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月19日

悪夢のようなクロアチア戦
ジーコ セレソンに自由を

 0-0という結果は奇跡である。

 そう言いたくなるほど、内容的にはクロアチアに圧倒されることになってしまった。苦しい展開は予想していたものの、 まさかあそこまで攻め立てられるとは思ってもみなかった。

 また例によって、この試合のポイントをまずピックアップしてみよう。

  1. 左サイドの守備
  2. マークとプレスのあまさ
  3. 決定力不足
  4. ラストパスの精度
  5. ミスの多さ
  6. 中村・宮本の不調
  7. 監督の采配

1:サイドの守備

 三都主と宮本のエリアをことごとく使われていた。といっても、 三都主が上がったときの裏のスペースを突かれるという毎度のパターンよりも、人はいるのにうまくディフェンスできなかったことが、 今日の日本代表の苦しさを物語っていた。

 一方、日本の弱点をキックの精度の高いスルナで徹底的に攻めてきたクロアチアは、さすがといったところだろう。

2:マークとプレスのあまさ

 では、なぜそうなってしまったかというと、この試合は全体的に守備の際にマークがずれ、 またプレスがかなり中途半端になってしまっていたからだ。プレスをかけきらないから結果として効果がなく、 好クロスをバンバン入れられることになってしまった。

 また1対1の場面だけでなく複数で相手選手を囲むときのタイミングとプレッシングも中途半端で、 まるで高校サッカーのようにフィジカルの強い選手に押されて、ずるずるとラインが下がるということが起こってしまっていた。

 この辺は、ジーコジャパンの組織力のなさがもろに出てしまっていたように思う。

3:決定力不足

 柳沢、万歳! ということ。

4:ラストパスの精度

 せっかく攻撃の形を組み立てても、クロスやスルーパスの精度があまりにも悪かった。前戦と同じく、 あまりにももったいない場面が多かった。

5:ミスの多さ

 もう、ともかくミス・ミス・ミスのオンパレードだった。ひとつひとつを取り上げるのも馬鹿馬鹿しい。暑さが原因なのか、 それとも精神的なものなのかはわからないが、これでは勝てないというのが率直な感想だ。

6:中村・宮本の不調

 やはり風邪の影響なのか、中村の調子があまりにもよくなかった。セルティックでの試合も含めて、 今シーズンで最悪の状態ではないだろうか。FK、パス、シュート、ドリブルなどのすべてが悪く、好調時の中村の姿は見る影もなかった。

 また不調というわけではないだろうが、宮本の1対1での弱さがはっきりと出てしまっていた。PKを与えた場面も言わずもがなだが、 それ以外にも宮本が原因の危険なシーンがいくつもあった。

 彼には悪いが、次の試合が出場停止なのはかえってチームにとってプラスになるかもしれない。

7:監督の采配

 やはり、これを挙げねばなるまい。後半の頭から福西にかえて稲本を投入したのは、珍しく積極的ないい采配だった。

 しかし、その後がいけない。点を取るために単純にFWを入れ替えるだけというのでは、あまりにも芸がないだろう。 中盤できつくてパスが繋げなくなっていたのだから、もう少し工夫がほしかった。

【最後に】

 勝たなければならない試合で引分けてしまった。しかも、スコアレスドロー。得失点差だけでなく、総得点でも苦しい。

 これで事実上、グループリーグ突破は極めて難しくなった。あえてポジティブに考えたいが、最後がよりにもよってブラジル戦。 場合によっては、あえていろいろな選手に出場の機会を与えるというのもアリではないだろうか。

 もちろん、最後まであきらめずに戦うのが前提だが。

投稿者 KATANA : 16:55 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月18日

決戦の時

2006 FIFA ワールドカップ ドイツ大会
 いよいよ数時間後に日本代表の運命を決めるW杯第2戦がはじまる。

 もうここまで来たら、細かいことはグダグダ言わないことにしよう。ただひとつ願うことがあるとすれば、やはり“戦う気持ち”を前面に出してほしいことだろうか。

 初戦は残念ながら、勝利への執念というか必死さといったものが見ている側にまるで伝わってこなかった。

 戦術やコンディションうんぬん以前に、勝負ごとでは何よりもまず気持ちで負けないことが大切だ。どんなに技術が素晴らしくとも、戦う意志や集中力が弱くては話にならない。

 正直、クロアチア戦が厳しいことはもう誰でもわかっている。そして、だからこそ選手たちには最終的にどういう結果になろうとも必死に1プレイ1プレイをこなしていってほしい。

 それは、監督にもいえる。オーストラリア戦はどうも、消極的な部分が見え隠れしていた。中村や中田英を特別扱いするのではなく、彼らの動きが悪ければ思いきって変えるだけの勝ちへの執念を采配でも見せてほしいところだ。

 泣いても笑っても、このクロアチア戦ですべてが決する。今はブラジルのことは考えずに、ただひたすら目の前の敵を倒すことに集中してもらいたい。

投稿者 KATANA : 18:01 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月16日

クロアチア戦に向けて

ワールド フットボール クライマックス 日本代表パッケージ(生産限定) 終わったことを後悔しても仕方がない。次のクロアチア戦に向けて準備をするべきだろう。

 ただ、フォーメーションを3-5-2で行くのか4-4-2で行くのかは悩むところだ。3バックで守備的に戦っても守りきれないことが、前回の試合ではっきりとしてしまった。

 しかも、次戦だけは絶対に勝たなければならない。つまり点を取らなければならないわけで、攻撃的に戦う必要がある。

 そこで、次の試合では4-4-2のフォーメーションで臨むことを提案したい。オーストラリア戦で敗れた要因のひとつに、守備的になりすぎたせいで攻撃もうまくいかず、いたずらにスタミナを消耗してしまったことが挙げられる。

 だから、いっそのこと攻撃的な布陣で戦い、自分たちのポゼッションを高め、それによって守備のリスクを減らし、なおかつ攻撃のリズムを作っていったほうがいいのではないだろうか。

 相手のクロアチアの攻撃陣はオーストラリア以上で、しかも高さもある。引いて守ってなんとかなる相手だとは思えない。

 あと、前線でのターゲットマンを置く必要があるだろう。オーストラリア戦ではまったく楔のパスが入らなかったし、前のほうでボールをキープすることもできなかった。

 これは、中村の不調とFW陣が本来のポジションから離れすぎたことが原因だ。そこで、思いきって前線に巻を入れたらどうだろうか。

 巻は中田英に反論するほど、中央で勝負することにこだわりがある。それにクラブでもポストプレイがきちんとできているから、少なくとも高原や柳沢より期待できるはずだ

 そして、できればコンディションのいい大黒を試合の頭から使ってほしい。また、中田英-福西のボランチがリスキーすぎることははっきりとしたから、思いきってどちらかをもう少し守備のできる選手に変えたほうがいい。

     巻 大黒
   中村   中田英
    福西 遠藤
三都主 中澤 宮本 加地

 さらに、問題は中村だ。オーストラリア戦では、かなり早い時間帯から疲れを見せていた。ジーコ監督には聖域をつくらずに、臨機応変に対応してもらいたい。

 本当の“絶対に負けられない戦い”が近づいてきた。選手の頑張りはもちろんだが、監督の采配にも注目したい。

投稿者 KATANA : 16:35 | コメント (0) | トラックバック

2006年06月15日

惨敗という現実
アディダス(ボール) +チームガイスト ルシアーダ   AS5804

 W杯、日本対オーストラリア戦は考えうるかぎり最悪の結果となってしまった。

 この試合、日本はあまりにも多くの悪い面が出てしまったように思う。わかりやすくするために、まずは主要な点をピックアップしてみた。

  1. 決定力不足
  2. ラストパスの悪さ
  3. シュート意識の稀薄さ
  4. 中盤の守備
  5. コンセンサスの欠如
  6. 戦術のミス
  7. 采配ミス
  8. 調整ミス

 ざっと考えてみただけでも、これだけのものがある。1と2は説明するまでもないことなので、3から触れていこう。

3:シュート意識の稀薄さ

 これも言わずもがなだが、中でも最も気になったのはミドルシュートの少なさだ。打てる場面自体が少なかったのは事実だが、 それにしても物足りなかった。

 今大会、新型ボールの影響なのか見事なミドルが決まるシーンが多い。ドイツしかり、イタリアしかり、チェコしかりだ。

 だから、日本の試合でもミドルシュートがキーになると思っていたが、あまりにも数が少なかった。というより、打つ気配すらしない。 これが決定力不足につながったことは否めないだろう。

4:中盤の守備

 それなりにうまくいっていた面もあったが、ディフェンスラインの前のエリア、つまりバイタルエリアでの守備に荒さが目立った。

 前半から二列目から飛び出してくる選手をつかまえきれずたびたびピンチを迎えていたが、失点後、 さらにそれがひどくなってしまった。

 あの雑な中盤での連係やプレスを見るかぎり、3失点は妥当なものではないだろうか。

5:コンセンサスの欠如

 これも大きな問題。以前から中田英など攻撃を重視したい選手と、守備を固めたい選手のあいだで意見の不一致があったが、 それが土壇場で出てしまった。

 特に失点後、さらに点を取りにいこうとする中盤の選手と守りでいっぱいいっぱいの最終ラインとの間に広大なスペースができてしまい、 結果的にそれが2失点・3失点目につながってしまった。

 ここまで来てチームとしての意思疎通ができなかったとは……情けない。

6:戦術のミス

 守備固めからのカウンターという狙いは悪くなかった。しかし、いくらなんでも守備的にすぎ、相手に攻めまくられたことで、 前半だけでかなりの体力を消耗してしまったように思う。

 しかも、攻撃がまったくうまくいかず、パスがつながらない、キープできないという苦境に陥ってしまった。

7:采配ミス

 劣勢に立たされた際に、監督がどうしたいのかという意志がまるで伝わってこなかった。

 それを象徴するのが小野の投入。おそらく中盤を厚くしてボールをきちんとキープしたかったのだろうが、そもそも中盤のセンターを小野・ 中村・中田英・福西のチョイスで試したことはまったくなかったはず。行き当たりばったりの感が否めない。

 また、あれだけ選手が消耗していたにもかかわらず、けっきょく最後まで交代のカードを1枚残してしまった。いったい、 ジーコはあの時どうしたかったのか。それはもう、本人にしかわからない。

8:調整ミス

 思えば、田中誠の負傷離脱から始まっていた。しかも、後半の早い段階で代役の坪井が両足をつるという異常事態。最終ラインまで、宮本・ 中澤・茂庭という試したことのない布陣で臨むしかなくなってしまった。

 さらに、チーム全体が後半の15分くらいから早くも足が止まるようになってしまっていた。 ここまで疲れ果てたジーコジャパンは今まで見たことがない。

 前半、ほとんど給水をとる選手がいなかったことも不可解だ。今大会のほかの試合を見れば、嫌でも暑さがきついことがわかったはず。 フィジカルコーチは何をしていたのだろうか。

 また、足を故障した選手が多いのは、一部ではシュート練習をしすぎたためではないかと指摘されている。もしそれが本当なら、 アマチュア以下の管理能力のなさである。大事な大会の前に練習のしすぎでコンディションを崩すなんて、高校サッカーでも考えられない。

 そういえば、ジーコジャパンは前半飛ばしすぎたせいで後半別のチームになってしまうという試合がよくあった。 プロなのにペース配分さえできないなんて……呆れて何も言えない。

【最後に】

 これでグループリーグ突破は事実上かなり厳しくなった。この試合を見て感じたのは、 やはり多くの問題点を抱えたままのチームが勝てるほどW杯はあまくないということ。

 正直、次の試合は守備面でも攻撃面でも苦しみそうだが、ともかく選手には顔を上げて頑張ってほしい。われわれサポーターは、 たとえ決勝トーナメントへ行けなくとも次につながる“何か”を期待している。

投稿者 KATANA : 12:32 | コメント (0) | トラックバック