2006年07月19日

ユベントス、3部落ちの可能性も

ユベントスオフィシャルDVD 2004-2005シーズンスクデッド獲得の軌跡 BOXセット (限定3000セット)
 処分が決定したとき、セリエB(2部)落ちということでやや甘いかなという印象もあったが、改めて考えてみるとこれは単純にセリエC1(3部)へ降格されるよりも厳しいかもしれない。

 ポイントは、勝ち点-30からのスタートということだ。昇格プレーオフの出場権は6位までで、昨シーズンの場合チェゼーナが勝ち点66。これを目安にすると、ユーベは勝ち点を96もとらなければならない。

 これは昨シーズン1位のアタランタのそれ(81)を上回る数字で、事実上不可能に近い。ちなみに、アタランタは24勝9分9敗だった。

 ユーベの場合、現実的には昇格よりも降格を気にしなければならないだろう。昨シーズンの降格プレーオフのラインは、18位の46点。つまりユーベの場合、76点以下では降格争いに巻き込まれることになってしまうのだ。

 76点というと、昨シーズンの3位トリノ(21勝18分3敗)と同じ。ということは、ユーベは降格1年目から、優勝争いに絡むほどの成績を残してはじめて残留圏内にとどまれることになる。これは、主力がごっそり抜けるであろうことを考えると、けっして容易なことではないだろう。

 しかも、フィオレンティーナやラツィオも一緒にセリエBへ落ちてくるのだ。昨シーズンよりもリーグのレベルは高くなると考えたほうがいい。

 万が一セリエC1へ落ちることになると、最短でもセリエA復帰まで3年かかってしまうことになる。これは、直接C1へ降格処分されるよりも厳しいことだ。

 しかも、C1は名目上はプロでも環境はかなり厳しい。そこまで落ちたらさらに選手が流出するだろうし、クラブの収入も絶望的なほどに激減するに違いない。そうなれば、ユベントスという歴史あるクラブの存続さえ危うくなってしまうだろう。

 ユベントスは処分内容を不服としてスポーツ裁判所に上訴したが、どうなることやら。

投稿者 KATANA : 19:02 | コメント (0) | トラックバック

2006年07月09日

イタリアサッカーの闇

CALCiO (カルチョ) 2002 2006年 08月号 [雑誌] ついにW杯ももうすぐ決勝戦。イタリア代表は国民の期待を背負って戦うことになるわけだが、その一方でイタリアサッカー界の暗部である八百長問題の審決も大詰めを迎えようとしている。

 普通ならばイタリアの検察側が要求しているとおり、あそこまでひどい八百長を行ったユベントスは3部(セリエC1)へ、そして部分的に関わったミランやフィオレンティーナは2部(セリエB)へ降格というのが当然だろう。

 しかしここに来て、怪しい流れができつつある。イタリア代表の活躍にあてられたか、“カルチョのために”ペナルティを軽減しようというのだ。いわく、「ビッグクラブが降格すれば、いい選手が他国のクラブに奪われてしまう。そうなると、イタリアサッカー界のレベルが落ちてしまうから、ユベントスなどには恩赦を」ということらしい。

 これは筋が通っているようでまったく通っていない。そもそもユベントスだけが起こした問題ならともかく、ミランなど複数のクラブが絡んでいるということは、もはやカルチョの世界全体がおかしくなっているということだ。

 実際、イタリアサッカーはいろいろな面で狂っている。たとえば、結果を極端に重視して守備的なつまらないサッカーに終始したり、一部のファンが暴動を起こしたりしているように。

 私は逆に、今この時がカルチョを変革するチャンスだと思っている。これまでたまりにたまった澱を一掃し、いい方向へむかうべき時期に来ているのではないか。

 そのためには、けっして今回の問題をうやむやのうちに終わらせるべきではない。2年や3年という短いスパンの目先の利益にとらわれるのではなく、もっと大局を見てほしい。確かにユーベやミランが降格すれば、セリエAの質・人気は急落するだろう。しかし長期的には、問題点の改善によって必ずよい結果が生まれるはずだ。

 この点、イタリアはイングランドを手本にできる。イングランドもかつてファンの暴動が原因で国際舞台からの締め出しをくらい、国内リーグは低迷した。しかしそれをきっかけとして過去の体制を改めたプレミアリーグを発足し、地道な努力のおかげで今や世界でもトップクラスの人気を誇るリーグに変貌している。

 だから、イタリアもカルチョのためにこそ問題を起こしたチームには厳しい対処をすべきなのだ。もしイタリアらしい結果至上主義と天真爛漫さによって処罰をあまくするようなら、そのときこそカルチョの未来が閉ざされるだろう。イタリア人がイタリアサッカーそのものを滅ぼすことがないことを祈りたい。

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2006年07月08日

中田引退に思う

ドイツW杯への道 nakata.net 現在における日本サッカー界の第一人者であった中田英寿が引退を表明した。

 正直、さすがにこのタイミングでの引退には驚かされた。まだ29歳で、W杯でもチームが不調ながらも中田はそれなりにいい動きを見せていた。イングランドプレミアシップのチャールトンが獲得に動いているという噂もあり、まさに“これから”といった印象だったからだ。

 これは日本のサッカー界からすれば、はっきり言って痛い。現役の選手で、彼ほど経験豊富で世界的な知名度がある存在は他にいないからだ。代表チームが厳しくなるということ以前に、若い選手の目標となれる人物がいなくなるのはつらいところだろう。しかもサッカー界から完全に離れるというのだから、損失という言葉では言い表せないほどのものがある。

 しかし個人的には、この引退はベストタイミングであったと思う。以前、ジダンの引退について触れたエントリーでも書いたことだが、ひとつの終わりは新しいことの始まりでもある。すなわち、終わりのタイミングを間違えると次の始まりに悪影響を与えたり、場合によっては何も始められなくなってしまうのだ。

 特に、それまでやってきたこととまったく違うことにチャレンジするというのなら、29歳という年齢はもうすでにギリギリだと言っていい。20代の頃の1年と40代以上での1年は、数字上は同じでも人間にとってはその重みがまったく異なる。歳をとってから新しいことを始めようとしてもなかなかうまくいかず、またそこそこの成功を収めることはできてもより高みを目指すことは難しい。

 だから、私は中田英の決断を全面的に支持したい。サッカーだけで終わりたくないという気持ちもよくわかるし、新しい挑戦をすること自体が素晴らしいことだ。今後は、別の分野での活躍を願っている。

投稿者 KATANA : 19:13 | コメント (1) | トラックバック

2006年07月06日

惜しまれるドイツの敗戦

2006 FIFA ワールドカップ ドイツ大会 開催国ドイツは、準決勝でイタリアの前に散った。

 非常に惜しい試合だったと思う。前半はややイタリアのペースだったが、それでも要所要所でドイツが攻め、カウンターからつくった決定的な場面ではシュナイダーのシュートが浮いてしまったものの、それなりに形はできていた。

 後半は、むしろ完全にドイツが主導権を握っていた。しかし、決定機をつくってもシュートを決めきれない。今日の試合の敗因はここにあった。2トップのクローゼもポドルスキーも動きはいいのだが、シュートの精度を少し欠いていたのだ。結局、決めるべきところで決められなかったのが、延長でやられる流れをつくってしまったといえるだろう。

 それに、途中交代で入れたオドンコールとシュバインシュタイガーがいまひとつ機能しなかったのもドイツには痛かった。ジラルディーノ、デルピエロが活躍したイタリアとはあまりに好対照である。

 さらにはバラックの不調、そしてフリンクスの思わぬ出場停止も大きかったに違いない。そのうえ前戦では120分を戦っていたのだから、その疲れも当然あっただろう。

 リッピの巧みな采配と強固すぎるイタリア守備陣の前にしてやられた感はあるが、それでも勝つチャンスは十分あっただけに本当に悔やまれる。

 それでも改めて考えれば、W杯開催前のひどい状態からよくここまで来たと考えることもできる。個人的に、ドイツは一歩まちがえばグループリーグ敗退もありえると思っていた。それがふたを開けてみれば、あれよあれよという間に快進撃で準決勝まで勝ち進んできたのだから、選手たちの奮闘は賞賛に値する。

 できれば、開催国に最後まで行ってもらいたかったのだが仕方がない。クリンスマン監督の進退などが気になるところだが、とりあえず3位決定戦でいい試合を見せてもらいたいものだ。

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2006年06月20日

強いチームは勝つ

技術・戦術レベルアップ!サッカー かつて、あのベッケンバウアーは「強い者が勝つのではない。勝った者が強いのだ」と言ったが、今回のW杯はその定式が当てはまらなくなりつつある。

 ここまで好調なチームを見てみると、どこも戦術がしっかりとしているのがわかる。一昔前だと、ひとりのスーパースターがいるところや圧倒的なフィジカル能力に長けたチームが、戦術はずさんでも勝ち残っていくケースがまま見られた。

 しかし今大会は、アフリカ勢が苦しんでいることが象徴しているように、戦術・システム面が整っていないチームは結果がともなっていない。アジアでも、イラン、サウジアラビア、そして日本にはその傾向がある。

 反対にエクアドルやトリニダードトバゴは、突出した選手はいないものの組織的な動きによって大健闘を見せている。上記のアジア・アフリカ勢とは対象的だ。

 やはり、組織ができていて当たり前という現代サッカーのシーンでは、選手に好きなようにプレイさせるだけでは限界があるということだろう。だからこそ、チーム間の格差が狭まってきたとも言える。ずば抜けた能力をもつ選手がいなくても、チームとしてまとまればきちんとしたゲームができるからだ。

 その点、ブラジルが2連勝したものの内容に乏しいのは、この辺のことが関係しているのかもしれない。スーパースターがずらりと揃った布陣だが、もしかしたら意外なところでこけてしまうことも考えられる。

 組織の弱いチームはこれからは勝てない。W杯をここまで見てきただけでも、それを実感することができた。

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2006年06月11日

ドイツの厳しい道

 ついにW杯が開幕した(今さらですが……)。最初のゲームは4-2でドイツがコスタリカに勝利。しかし、いろいろな面で問題点が出てしまった。

 まず、ディフェンスが不安定すぎる。安易にラインを押し上げるわりには、中盤でのプレスが効かない。これでは、裏をとられるリスクを高めてしまうだけだ。

 実際、それで2失点したわけだが、後ろへ飛び出す選手を誰もつかまえられないわ、ラインコントロールはずさんだわ、とにかくかつてW杯を三度制して栄華を誇ったドイツの姿はもうない。

 ただし、攻撃面ではいい意味でドイツらしくない戦いができていたと思う。きれいにパスをつなぎ、ゴール前では各選手のひらめきによってフィニッシュまで持っていく。4得点はほとんどすべて、フロックではない素晴らしい形をつくった上でのゴールだった。

 そして、ミドルシュートの精度は最高級だった。ほとんど枠内かその近くに飛び、2ゴールがそこから生まれたことからも、これは今回のドイツにとって大きな武器になるだろう。

 話はそれるが、日本代表はこれを見習ってほしい。引いた相手を倒すには、ミドルシュートはかなり有効な手段だ。しかし、日本の選手はいかんせん精度が低すぎる。しかも、ミドルを撃つという意識自体が低いのはなんとも不安なところだ。

 戻って、ドイツは攻撃面ではそれほど心配はないだろう。クローゼの調子はよく、攻撃の軸となるシュバインシュタイガーとポドルスキーの動きも切れていた。

 ただし、バラックの怪我がどうしても気になる。開幕戦は相手のコスタリカがひどかった面もあって助けられたが、今度はどうなるかわからない。

 もし日本戦のときのように攻めあぐねてカウンターをくらうようだと、意外にグループリーグでも苦戦するかもしれない。いい意味でも悪い意味でも、今後のドイツに注目したい。

投稿者 KATANA : 23:55 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月17日

ジーコジャパンの予想フォーメーション

監督ジーコ、語る 月曜日はW杯メンバーの発表で盛り上がったが、もちろんスタメンが決まったわけではない。そこで今回、あえてジーコ監督が選ぶであろう11人を予想してみた。

    玉田 高原
  中村    中田英
    小野 福西
三都主 中澤 宮本 加地

 おそらくこんな感じだろう。“点が取れないFW”というイメージが定着してしまった玉田だが、なぜかジーコ監督の評価は高い。同様に高原もクラブで結果をまったく残せていないが、ジーコはまず間違いなく選ぶだろう。

 難しいの中盤だ。この四人の中でスタメンが確定しているのは中村と福西だけといっていい。とはいえ、中田英への監督の信頼感は高く、また小野が復調していることを考えるとこのメンバーが有力だ。ただし、小笠原には彼らを押しのけて先発に入る可能性は十分にある。

 最終ラインは説明するまでもないだろう。ただ三都主が積極的に上がるであろうことを考えると、中澤がCBの左でいいのかという疑問がある。彼が空いた左サイドのスペースに入ることになると中央が手薄になるだけでなく、1対1に弱く高さもない宮本がビドゥカら大型FWと競り合わなければならなくなる。もちろん、その辺は福西がカバーするのかもしれないが、いずれにせよ不安がある。これまで試していなかった宮本が左というのを、本番でいきなりやるわけにはいかないだけに。

 ただ、個人的にはそういった部分よりももっとドラスティックな変化を期待したい。たとえば以下のような。

    巻 大黒
  中村    小笠原
    小野 福西
中田浩 坪井 中澤 駒野

 でも、100%この布陣はないだろうな……(苦笑)。だが、今回のメンバーで調子のいい選手を選ぶのならこの形になるはずだが。

 攻撃的MFは未知数の中田英ではなく小笠原を。そしてFWは“本当の実績”があり、調子が上がっている巻と大黒を。左SBはある程度守備もできる中田浩、右はいいのか悪いのかよくわからない加地より駒野を。CBの左にはスピードがあり競り合いもそれなりに強い坪井を。

 ちなみに、ジーコジャパンの貢献度(←未だに実態不明)を度外視して、クラブでの活躍を基準に選ぶなら以下のとおり。

   佐藤寿 巻
     中村
  松井    今野
     阿部
新井場 坪井 中澤 徳永

 どうよ!? 2トップには今調子のいい選手を。これはもう当たり前。中盤はダイアモンド型というより、ミランスタイルの3ボランチ気味に。松井は当然入れるとして、右には仮想ガットゥーゾの今野、中盤の底にはレジスタとしてプレイメイクも守備もできる阿部を。左SBには実績十分の新井場、右には安定感のある徳永を。

 我ながら可能性を感じる(笑)。あー、この布陣を見たかったなぁ。

投稿者 KATANA : 19:44 | コメント (2) | トラックバック

2006年05月16日

代表の選手として

ジーコスタイル―進化する日本代表 W杯メンバーが発表されて、各選手のコメントがメディアを通して入ってきた。

 全体的に、やはり代表入りできたことの喜びとその責任の重さ、そして落選した選手への気づかいを示している選手が多い。これまでの頑張りが報われたと同時に大きなプレッシャーを背負うことになり、場合によっては仲のいい選手が代表のユニフォームからさよならすることになってしまったのだから、当然の反応だろう。

 ただその一方で、玉田の「自分のためのサッカーをしたい」という言葉が少しだけ引っかかった。確かにこれまで自分がやってきた成果としてW杯に出られることになったのだから、“自分のために”やる権利はあるし、サッカーに限らずスポーツは自身が楽しむためにプレイするものだ。それに、FWはエゴイスティックなくらいでちょうどいい。

 しかし、やはりチームへの貢献や代表への誇りに関するコメントもほしかったかな。自分のためにやるのもいいが、それで結果が伴わなければ批判されてもしかたがない。

 それはともかく、一方では落選した選手たちのことを考えると身につまされる思いがする。特に久保は、自身も周りも“当確”だと思っていただけにショックが大きいだろう。また、松井はきちんと結果を残していたし、選ばない理由を見つけるほうが難しいくらいだから、自身の気持ちにけりをつけるのも困難だろう。

 ファンが納得いかないのなら、本人はなおさら納得いかないはずだ。しかし疑問点はあれど、これが監督の判断なのだからもう仕方がない。

 しかし、だからこそ代表選手たちには全力を尽くしてほしい。特に最近の試合では、何か必死さのようなものがまるで感じられないから、とにかくまずは気持ちで戦ってくれることを願っている。

投稿者 KATANA : 18:32 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月15日

ビッグ・サプライズ!

日本代表 Go for 2006 ! 初回限定コンプリートBOX 選手選考にサプライズはないと語っていたジーコ監督だったが、十分な驚きがあった!

 FWでは当確と見られていた久保が外れ、好調を維持している巻が入ることになった。これはチームにとってもいいことだと思う。巻はコンスタントに点を上げているうえに、ポストプレイや前線からの守備もできる。ぜひスタメンで使ってもらいたいFWだ。

 一方の久保は、いくらなんでもコンディションが悪すぎた。ポテンシャルに関しては日本一だろうが、現在の状態を考えるとW杯本戦での活躍は期待できそうにない。

 しかしそれならば、なぜ怪我がいまだに完治していない柳沢をメンバーに入れたのか謎が残る。彼はそれなりに結果は残したものの、ここ数年のクラブでの不甲斐なさ、そして代表で得点チャンスをつぶした回数の多さを考えると、最終メンバーに残ったのが不思議でならない。

 しかも、FWの面子を見ると1stアタッカーができるのが巻しかいない。バランスを考えるのなら、柳沢ではなく久保を入れるべきではなかったのか。せめて佐藤寿にしろという話は置いておくにしても。

 この点に関しては、センターバックにもいえる。茂庭が代表から落選したことで、高さと当たりの強さで勝負できるタイプのDFが中澤しかいなくなってしまった。もしこれから彼に万が一のことがあったら――日本の守備陣は絶望的な戦いを強いられることになるだろう。

 さらに悪い意味でサプライズなのは、海外で中村と同等かそれ以上に高く評価されている松井がメンバーから外されてしまったことだ。これは理解しがたい。松井は途中出場でも流れを変えられる選手で、実際にアンゴラ戦では結果を出している。

 海外組を偏重するジーコが、今度はもっとも活躍している海外組の選手を外す。相変わらず、氏の考えていることはよくわからない。

 疑問点をひとつひとつ挙げていったら切りがないが、ジーコがこれでベストだと考えたのならそれでいいと思う。最後にすべての責任をとるのは監督だ。とにもかくにも、メンバーには落選した選手の分まで必死にがんばってほしいと思う。

投稿者 KATANA : 18:26 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月14日

ジーコジャパンのいい面と悪い面

 試合の結果についてはあえて言うまい(苦笑)。

 相変わらず、いい面も悪い面も出た試合だった。いつもは引いて守る相手に攻撃の形すらつくれないことの多い日本代表だったが、このスコットランド戦は違った。守備的な相手をうまく揺さぶり、決定的な場面をいくつか作り出すことができていたと思う。

 しかも、攻撃のバリエーションもそれなりにあった。サイドアタックも継続的にでき、中央ではダイレクトプレイで相手守備陣を切り崩す。ジーコジャパンの熟成度の高さがうかがえた。

 だが、いかんせん決定力がなさすぎる。どんなにいい形を作っても、最後に決めきれないのでは意味がない。それに、後半になって相手が守備を修正してくると、ほとんどまともに攻めることさえできなくなってしまった。

 守備面でも、前半はうまくいっていたと言える。しかし、後半になると三都主が上がりすぎたのか周りの選手が疲れてしまったのか、左サイドのエリアに広大なスペースが出来てしまっていた。相手の拙攻にも助けられて無失点で切り抜けることができたが、本番ではごまかせないだろう。

 正直、この時期に「いい面も悪い面も出た」などという台詞を言わせないでほしかった。本来ならば、今回は4年間の集大成の試合だったはずだ。それが、相変わらずの問題点の露呈ではあまりにも悲しい。

 しかし、残念ながらもう時間がない。攻撃面でも守備面でも、ぶっつけ本番でなんとかするしかないというのが現状だ。海外組が入って化学反応が起こることを祈りたい。

# ジーコ、W杯メンバーに松井は必ず入れろよ! ふ、不安だ……。

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2006年05月10日

ブルガリアに負けたことよりも

 サッカー日本代表は、ベストメンバーではないブルガリア相手に惜敗を喫してしまった。

 この試合、W杯メンバーをかけた最後のサバイバル戦ということもあって、特に中盤から前の選手にいつも以上の気迫が感じられて、なかなかに緊張感のある試合になった。

 そんな中、なかば偶然であったにしても、きちんとゴールをあげた巻の活躍は賞賛に値する。それに、中盤でのパスワークは相変わらず見事だった。

 しかしその一方で、選手たちのサバイバル以外にいまひとつ意義の感じられない試合でもあった。

 おそらくこれまでの流れからして、ジーコ監督は本番で4バックを採用するのだろうが、この試合はなぜか3バック。事ここに至ってはもう国内組と海外組で戦術を分ける意義は何もないはずだ。W杯本戦では、すべての試合で海外組がそろっているのだから。

 しかも、3バックは世界でも通用するということはすでにわかっているはずであって、反対に4バックの連係が未完成であることもわかっている。ならば、なぜ本番直前のこの大事な時期に3バックで臨むのだろう? ディフェンスラインはすべて国内組の選手なのだから、4バックの確認もできはずなのだが。

 また、相変わらず決定力不足を露呈してしまった。いいパスワーク、いい動きはできている? 確かに。しかし、それがゴールに結びつかないのでは意味がない。ずっと押していながら、得点がラッキーなものだけというのではあまりにも寂しい。

 中盤でのパスワーク、3バックから4バックの確認はできた。だからこそ、これからは4バックの熟成と決定力の向上が、本番での成績に直結するように思う。時間は限られている。はたして、間に合うだろうか。

投稿者 KATANA : 14:43 | コメント (2) | トラックバック

2006年05月09日

イタリアサッカー界の腐敗

CALCiO (カルチョ) 2002 2006年 05月号 [雑誌] ユベントスのGMルチアーノ・モッジが、イタリアサッカー協会の側と結託して試合を有利に進めようとしていたことが明らかになりつつある。

 以前からユーベの側に極端に有利な“ミスジャッジ”が多いことから、疑いの目は常に向けられていた。しかし、私はてっきりイタリア全土にファンの多いユーベだから、審判の中にも実は子供の頃からユーベの支持者だった人がいて、それでそちらに有利な判定になってしまうのだろうと思っていたが、考えが甘かったようだ。

 こうした問題に限らず、現在のイタリアサッカー界はさまざまな問題を抱えてしまっている。ファンの暴動や人種差別的示威、クラブの経営難、上位と下位の格差、ドーピング問題、審判不足……挙げていけばきりがない。また、マフィアの国だけに八百長のからんだ黒い噂も絶えない。

 これからW杯を迎える時期に、国内随一のクラブがしでかしたこのスキャンダルは重い。私は個人的にイタリア代表を優勝候補だと考えているが、今回のことが代表チームに影響を与えないはずがないだろう。

 八百長問題に揺れるドイツと同じく、イタリアも雲行きが怪しくなってきた。

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2006年05月08日

オフサイドの意外な勘違い

 サッカーのオフサイドについてちょっと気になることがあったので、今回はそれについて。

 この競技のなかで唯一わかりにくいといわれるオフサイドのルールも、最近ではだいぶ一般に浸透してきたように思う。

図1 簡単に説明すると、敵陣で攻撃側の選手が守備側の選手の二人目より手前にいないと、 そこに味方からパスが出された場合に反則をとられ、相手に間接フリーキックが与えられるというものだ。

 左の図では黄色の線がオフサイドラインということになり、攻撃側の赤の選手はオフサイドポジションにはいない。

 しかし、勘違いが多いのはオフサイドラインの位置を「ゴールキーパー+1」だと考えていることだ。 GKが後ろに残っていることが大半だから完全な間違いではないのだが、これだとおかしくなる場面が出てくる。

 たとえば、先の図で■で示されたアイコンをGKだとすると、オフサイドラインの位置がわからなくなってしまう。しかも、 GKにスイーパー的な役割が求められている現代では、実際にあり得ることだし、 またセットプレイなどの混戦ではGKがDFより前へ出ることはよくある。だから気をつけなければならないのは、 オフサイドのルールはあくまで「敵側の選手が二人」であって、それがGKかフィールドプレイヤーかは関係がない。図2

 もうひとつ、勘違いというより知らない人が多いのが、オフサイドは敵陣にいるときに取られるということ。だから、 右の図のように相手側がディフェンスラインを極端に押し上げたとき、黄色の線がオフサイドラインのように思えるが、 実際は中央のハーフウェイラインまではオフサイドポジションにならない。

 プロの試合ではほとんど有り得ないことだが、 草サッカーなどを見ているとこの状況でも間違えてオフサイドを取ってしまっていることが散見される。

図3  それはさておき、オフサイドにはこうした意外な規定もあるために、 左下の図のような場合には敵陣に相手が一人しかいないから、 攻撃側の選手は味方からパスを受けたかったらハーフウェイラインの内側、つまり自陣まで戻らなければならない。

 だから相手の守備がいくら手薄でも、実質的には攻撃側は敵陣に入ることができないのだ。 終盤に思いきってGKが上がることができるのは、このオフサイドのルールがあるからこそとも言える。

 意外なオフサイドの側面。こうした点からサッカーを考えるのも面白い。

投稿者 KATANA : 09:48 | コメント (0) | トラックバック

2006年05月04日

ジェフのスーパーフットボール

オシムの言葉―フィールドの向こうに人生が見える ジェフ千葉が、首位の浦和レッズを見事な内容のサッカーで打ち破った。

 とにかく、ジェフは選手ひとりひとりに戦術が徹底されていて、役割が明確化されている。そして、きちんとそれぞれが「スペースを作る動き」と「スペースを突く動き」ができているので、全体的に攻撃のダイナミズムが生まれていた。

 さらに、守備の面でもプレスを必ずかける。誰もさぼらない。しかも、それが試合終了まで続いていたのだから、見事としか言いようがない。

 オシム監督のサッカーは「走るサッカー」だと言われるが、無闇やたらに走るだけでは疲れるだけで意味がない。それどころか、ポジショニングが乱れてしまうのなら、かえって害があるくらいだ。

 その点、ジェフの選手たちからは個々が自分で考えるという姿勢がうかがえる。結局は、これが一番大切なのだろう。いくらいい監督がいい戦術を授けても、盲目的に指示に従っているだけでは、予想外のことが起きやすいサッカーというスポーツの世界では通用しない。

 現在、日本で最先端を行っているのはレッズでもガンバでもマリノスでもなく、ジェフだと思う。ちなみに、それに最も近いのがフロンターレではないだろうか。

 ともかく、戦力に限りのある千葉というチームを一流にまで仕立て上げたオシム監督の手腕は見事としか言いようがない。少し気が早いが、次期代表監督は彼にやってもらいたい。ジェフと兼任で構わないから。

# それにしても、今の巻はのっている。ジーコさん、柳沢や高原より巻を……。

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2006年05月03日

“貢献度”の矛盾

監督ジーコ 日本代表を語る W杯に向けて、最後の親善試合のメンバーが発表された。

 気になるのは、その選手でも対戦チームでもない。ジーコのいう「代表への貢献度」という言葉だ。

 一見すると、ジーコの主張は妥当なもののようにも思える。普通ならば、チームに貢献した選手を重視するのは当然のことだからだ。

 しかし、それはあくまでも通常のクラブチームの場合であって、各クラブから代表を選ぶという特殊性のあるナショナルチームには、なかなかそれがうまく当てはまらないものだ。

 そもそも代表に選ばれること自体が大変で、しかもナショナルチームの試合数が少ないことから、おのずと代表でのアピールの機会は非常に限られている。

 にもかかわらず代表への貢献度を重視するということは、チームに当初からいる出場機会の多い選手ほど貢献しやすいために常連として定着しつづけ、逆にそうでない選手はいくらクラブチームで活躍しても、代表に選ばれることさえ難しくなってしまうという矛盾が起きてしまう。

 だから、FWでは近年これといって活躍しているわけでもない久保・高原・柳沢がW杯メンバーに当確となり、クラブでいい活躍をしている佐藤や巻が当落線上にいるということになってしまう。MFでも同様に中田英・小野が当確となる一方で、コンスタントに活躍している松井・阿部が当落線上ということになってしまうのだ。

 つまり、元より代表に貢献するための機会が平等ではないのに、単純に貢献度を比較することはおかしいのである。

 例として、ある会社の場合を考えてみよう。Aには10の仕事を与えて、Bには2の仕事しか与えなかったとする。Aはそのうち3つを成功させて、Bは1つだけだった。ジーコが上司ならば、Aのほうを高く評価して彼を昇進させるだろう。しかし成功率で考えれば、むしろBのほうが優れている。こうしたやり方では、誰も納得できない。

 ジーコの人選がいつも物議を醸すのは、ここにひとつの原因があるように思う。根本的なところで矛盾を抱えているのだ。ジーコ自身、そのことに気付いているだろうか。

 私は個人的に、代表の選考は監督がやりやすいようにやればいいと思っている。しかし物事には限度というものがあるし、矛盾を抱えた存在はかならずどこかで歪みを発生させることになるものだ。

 ジーコのやり方が吉と出るか凶と出るかは、今はまだわからない。しかし、どうしても違和感を覚えてしまい、それが気になってしかたがないのだが……。

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2006年04月30日

ドイツ人も知る日本代表の分裂

ジーコジャパン 11のブラジル流方程式 ジーコジャパンの海外組と国内組の分裂が、開催国ドイツでも知られてしまったようだ。

「欧州で開催される大会では、欧州勢が有利」という見方が一般的で、さらにドイツ人は日本がチームとしてまとまっていないことを問題視している。雑誌「シュピーゲル」は日本の紹介欄で「若手対欧州組」と見出しをつけて批判した。「日本はチームが分裂している。欧州組がスタメンの座を要求し、Jリーグ組が押しやられている」

 確かに、これは頭の痛い問題だ。おそらく、ジーコ監督も悩んでいるところだろう。

 しかし、その責任はやはり監督にあると言わざるをえない。海外組の重視は、過去の実績への極端な傾倒がその根底にはある。しょせんは即席チームである代表チームをその時々の好調な選手で構成しないことは、基本的なセオリーに反しているのだ。

 ただ、そうした中でも光明は見えてきている。海外組が合流したボスニア・ヘルツェゴビナ戦で、彼らを押しのけて国内組の小笠原が先発したことはひとつの朗報だ。

 それでも、残念ながらもう時間がない。しかも、海外組でコンスタントに活躍しているのは松井と中村だけという現状……。

 選手選考の段階で海外組への偏りがかなり出てしまうのではないか、本当にチームの熟成がW杯に間に合うのか、いろいろと不安はあるが、われわれサポーターとしてはチームも選手もジーコも信じて待つしかないだろう。

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2006年04月28日

ジダン引退に思う

ジダン THE HISTORY 栄光の足跡 【1972-2002】 ロナウジーニョが台頭するまでは間違いなく世界最高のクラッキだったジダンが、ついに引退することになった。

 サッカー界の柱が失われることが寂しいと同時に、ほかの何よりも彼の華麗なプレイが見られなくなることが残念でならない。

 ただ、終わりの時はいつか必ず訪れるもの。ジダンの場合も、その時がついに来たというだけなのかもしれない。

 よく選手が引退する際に、それを惜しむ声が聞かれる。場合によっては、もっとやるべきだと相手を諫めるような言い方をする人さえいる。

 もちろん、それもひとつの考え方ではあると思う。少しでもまだやれるのなら、ボロボロになるまでとことんやるというのも“あり”だろう。

 しかし、引退というのは選手生活の終わりではあっても、別の新たなことの始まりでもある。たとえば、引退した選手が今度は新人監督として歩みはじめるように。

 だから引き際をまちがえると、新しいスタートに失敗することになってしまうのだ。「引き際が大切」と多方面でよく言われるのは、ここに理由がある。

 その点、ジダンは自身の見極めがよくできていると思う。今シーズン、調子に波があることは事実だが、まだまだ第一線でプレイできるほどの実力はある。それでも引退を決意したのは、ひとつの終わりからひとつの始まりへという大切な流れを、薄々感じていたからではないだろうか。

 ジダンなら、今後どんな道を進んでいっても必ずやっていけるだろう。己の分をわきまえる謙虚さを備えている彼からは、いろいろと学ぶべきことが多い。

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2006年04月27日

アーセナルとバルセロナ

UEFAチャンピオンズリーグ 2004-2005 ノックアウトステージハイライト ついにUEFAチャンピオンズリーグのファイナル進出チームが決定した。

 ひとつはアーセナル。2ndレグはとにかくビジャレアルに攻めまくられて、いつ失点してもおかしくない状態が続いたが、結果的には無失点で切り抜けた。今シーズンのアーセナルは守備がかたい。

 ややカウンターサッカーになっているのが気になるところだが、アーセナルが他のビッグクラブと違って素晴らしいのは、「いい選手を連れてくる」のではなく「いい選手を育てている」ことだ。はじめからビッグネームだった選手はほとんどいない。この辺は、ベンゲル監督がチームの指揮能力だけでなく選手の育成能力も長けていることを如実に物語っている。

 ただ、今後は“ロンドンの外国人部隊”と揶揄されないようにするためにも、いかにしてイングランド出身、できればロンドン出身の選手を育てていけるかが重要になってくるだろう。

 そして決勝に進出したもうひとつのチーム、バルセロナもアーセナルとどことなく似たチームだ。攻撃ばかりが注目されているが、今季のバルサは守備が非常に安定している。
 さらに、バルサに来てからブレイクした選手が多い。あのロナウジーニョでさえ、パリ・サンジェルマン時代もそこそこの成績は残していたが、世界的なスーパースターというわけではなかった。エトーらも含めて、ライカールト監督のもとで爆発した選手ばかりだ。

 しかもアーセナルと決定的に違うのは、トップチームにさえカンテラ(下部組織)の出身者が何人もいることだ。プジョールのような地元出身の選手を育ててきたことは、他のビッグクラブにはない素晴らしい部分だと思う。

 いずれにせよ、決勝のアーセナル対バルセロナが楽しみでしょうがない。昨シーズンは劇的だったものの内容的にはやや荒れた展開だっただけに、今回はぜひ両チームとも攻撃的な姿勢で試合にのぞみ、ファンを楽しませてもらいたい。

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2006年04月26日

サッカーのスペース

サッカー ゴール前の攻防 サッカー解説でおなじみの風間氏が、マリノス不調の原因に「人から場所」へのパスがなくなったことを挙げている

 こうした氏の独特の表現が個人的には好きだが、言い方を換えれば味方の足元へのパスばかりでスペースへのパスがないということだろう。

 これは日本代表にもいえることだ。足元から足元へボールをつなぐだけだから、いくらキープしていても攻撃にリズムもダイナミズムも生まれない。結果、ボールをいくら持っていても攻めあぐねることになってしまう。

 そうならないためには、まずはフリーランニングによってスペースを作る動きが必要になってくる。その上で、パスの出し手(1)、受け手(2)の次に来る三番目の選手がそのできたスペースに飛び込んでいくのだ。これがよく言われる「第三の動き」である。

 マリノスや日本代表に限らず攻撃がうまくいっていないチームは、スペースを突く動き以前にスペースを作る動きができていない。逆に見事に機能しているチームを見ると、第三の動きどころか第四・第五と次々に空いたスペースを利用していることがわかる。

 このような攻撃面の戦術は、ある程度それぞれ個人の力によって可能な部分もあるが、やはりチームとして統一見解を持っていないと継続的に行うのは難しい。

 ジーコジャパンは本番までの期間が短いが、なんとかして攻撃のダイナミズムを生み出す方法をそれまでに見つけ出してほしいものだ。

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2006年04月15日

オリンピック代表の監督は誰に?
アテネオリンピック サッカー日本代表激闘の軌跡
 いよいよ、W杯以降の後任人事が始まったようだ。中でもいま注目なのは、五輪代表監督がどうなるか。当初はA代表の監督が兼任する予定で、理想としてはそのほうがよかったのはもちろんだが、どうも別の日本人監督が就任するようだ。

 候補は前アルビレックスの反町と前ユース代表の大熊。個人的には、絶対に反町だ。Jリーグでの実績もあるうえに、ヨーロッパの最新サッカーに精通している。勉強し直したいと語っていた反町がすぐに引き受けるかどうかは微妙だが、日本の若手監督のなかで最も期待できるのは、彼とフロンターレの関塚監督くらいのものだろう。

 逆に、大熊には大反対。彼のすべてを否定するわけではないが、超がつくくらいに守備的な戦術、試合中に大声でやたらと指示を出し続けていることや、ファンタジスタを先発で使わないことなどがどうしても好きになれない。野洲高校の山本監督など批判する向きもあり、私としても若い世代の監督にはなおさら向いていないと思う。

 いずれにせよJFAにはメダルを取りにいくのか、それともA代表の強化につなげるのか、目標をはっきりしてもらいたいものだ。

# よく考えたら、野洲の山本監督に任せるのが一番いいんじゃないか? われながらGood idea。

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2006年03月29日

ユーベの曲がり角

 ユベントスが、アウェイとはいえアーセナルに完敗した。

 セリエAでは圧倒的な強さを見せているが、欧州ではうまくいかない。ベスト16のブレーメン戦で敗退していてもおかしくはなかった。

 ご自慢のかたい守備も、圧倒的な個人技の前では崩されてしまうことがある。イタリアでは、ビッグクラブを除いてリスクを冒してまで攻めてくるチームが少ないから表面化していないが、意外なもろさがチャンピオンズリーグで出てしまっている感じだ。

 主力選手の数人が怪我で離脱していることは言い訳にはならないだろう。どのチームも、この時期は疲れがたまって怪我人が出やすいのは同じだ。事実、バルセロナは守備の要を3人も欠きながら、きっちりとアウェイで引分けている。そもそも、主力が数人抜けただけでチーム力がガクンと落ちるようでは、それ自体チームの限界を物語っている。

 さらには相変わらずホームで客が入らない(苦笑)。しかも、親会社のフィアットも経営不振。他のビッグクラブに比べて選手層が薄いのも、財政面で問題があるためかもしれない。

 カペッロが退任するという噂も絶えないことや主力選手の年齢層が高いことからして、ユーベはいろいろな意味でターニングポイントに差しかかっているようだ。

投稿者 KATANA : 18:40 | コメント (0) | トラックバック

2006年03月28日

ガンバはこれでよかったの?

 ジーコジャパンが30日の親善試合のために、29日にJリーグの試合のあるガンバの選手を召集したことが気にかかっている。

 W杯を間近に控え、どうにかして選手をそろえたい気持ちはわかるが、今回ばかりはJFAの側が遠慮すべきではなかったのか。もちろん承諾したのはガンバのほうだが、周りの状況を考えると「No」とは言えない雰囲気があった。

 日本は世界でも稀なほど、リーグ側・クラブ側が代表に譲歩している。それがすべて悪いとは言わないけれど、いくらなんでもJに影響がありすぎるだろう。

 そもそも、ガンバ大阪は代表組抜きで29日の大宮戦に確実に勝てるつもりなのだろうか。仮にそうだとしても、それは裏を返せば大宮をなめているということだ。それ以前に主力抜きで戦うこと自体、相手に対してあまりにも失礼だろう。

 それに、ガンバの代表組の態度も気になる。W杯にどうしても出たいという気持ちはわかるが、まずはクラブに貢献することが当たり前のはずだ。それがチームメイトやサポーターへの礼儀ではないか。ジーコに呼ばれたからといってホイホイと行ってしまうようでは、プロ意識が欠如していると言われてもしかたがない。

 もちろん、選手を含めて関係者は悩んだと思う。それだけに悩まざるをえない状況に追い込んだJFAに静かな怒りを覚えてしまうのだが。

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2006年03月27日

グランパスよ、酷すぎる

 グランパスがホームで惨敗を喫してしまった。

 まずいのが、やはり2失点してしまったセットプレイでの守備。マンマークで守っているのだが、マークにつくのが遅すぎるから結果的に相手にいいようにやられてしまっている。ゾーンでやっていた頃と同じミスを繰り返している。これからもマンマークでいくにせよゾーンで行くにせよ、マークへの素早い対応や受け渡しができないと失点を重ねることになりかねない。

 ただ、もっと心配なのは攻撃のほうだ。3試合で1得点、流れの中からはゼロ。そもそも得点の気配すらしない。ミスで点が取れないのならともかく、チームの攻撃の形じたいが見えてこないのには不安がつのる。

 中盤でタメがつくれないのが、チームとしては痛い。中村直志が不調で、キープ力のある本田をサイドバックにしてしまっていることが原因だ。だから、玉田が中盤まで下がり、結果として前線に厚みがなくなる。

 しかも、玉田があまりにも中盤へ頻繁に来て、味方の選手がプレイするスペースを先に消してしまっているから、余計に中盤の連係もうまくいかない。苦しいのはわかるが、玉田はもっと前線で味方を信じてボールを待つべきだろう。

 こうした中盤での攻防や前線の選手との連係など、これからの課題は山積みだ。それでもまだ始まったばかりだから、フェルホーセン監督にはじっくりチームをつくっていってほしい。

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2006年03月09日

ロナウジーニョ、君は凄すぎる

 スコアは1-1だったものの、バルサがチェルシーを圧倒してUEFAチャンピオンズリーグのベスト8へ進出した。

 それにしても、ロナウジーニョは凄すぎて何と言っていいのやら。アウェイ戦を2-1で勝利した余裕もあったのだろうが、チェルシーのディフェンス陣をこれでもかというくらいに翻弄していた。

 しかしチェルシーの守備は、世界でも屈指のはずだ。それなのに、あれだけやりたい放題にできるということは、ロナウジーニョが圧倒的すぎるということだろう。

 言うまでもなく、メッシ、エトーといった周囲の選手との連係があってこそロナウジーニョも活きるのだが、もはや彼は誰にも止められないのではないか。

 可能性があるとすれば、守備のかたいミラン、インテル、そしてユベントスのイタリア勢だろう。それでも、現在の“スーペルバルサ”を止めるのは難しいだろうが。

 ただ、ここまであまりにも好調すぎて、意外な落とし穴が待っているかもしれない。リーガのほうはよほどのことがない限り安泰だが、チャンピオンズリーグはノックアウト方式だけにまだわからない。

 完璧なチームなどないから、バルサにもどこかに弱点があるはずだ。それが表面化していないだけかもしれないぞ、バルセロニスタ諸君(笑)。

 もちろん、決勝まであのスーパーなチームを見ていたい。とりあえず、次の対戦チームがどこになるかが楽しみだ。

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2006年03月01日

結末は劇的――内容は完敗

 サッカー、日本代表対ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の試合の結果は2-2の引分け。これだけを見ればそれほど悪くないようにも思える。

 特に前半はボスニアのプレスにさらされながらも、中田英を中心に長短のパスを使ってそれなりに攻撃の形をつくり、守備では相手の効果的な速攻をなんとかしのいでいた。それに、中村のセットプレイでのキックやパスの精度は相変わらず素晴らしく、国際舞台でも大きな武器となることを再確認できたと思う。

 さらには、先発に久保・小笠原の国内組が食い込んだことも大きい。ようやく、ジーコ監督の海外組偏重の姿勢が改まってきた兆しと取っていいだろう。また、最後の最後で追いつくあたり、このチームの勝負強さは本物だ。土壇場での踏ん張りはW杯でも発揮されそうな予感がある。

 しかしポジティブな要素以上に、今日の試合では問題点が非常に多く噴出することになってしまった。攻撃では、結局セットプレイからの1点のみ。形はそれなりに作れているのだが、フィニッシュとそのひとつ前のラストパスがうまくない。要するに崩しきれていないのだ。また、決定的なシュートがキーパーの正面へ行ってしまうなど、FWの得点力に対する不安は増すばかりである。

 さらに頭が痛いのが、守備面でのもろもろの課題だ。前半はともかく後半は疲れがあったのか、中盤でのプレスがほとんど効かずにスカスカの状態で、相手にあっさりとこちらの最終ラインまで持ち込まれてしまっていた。しかも、サイドの守備があまりにもお粗末なうえに、センターの選手たちがどうしてもそちらをケアせざるをえないから、中央でのマークも甘くなるという完全な悪循環に陥っていた。本当に、よく2失点で済んだというものだ。

 特に左サイドバックの三都主のエリアは、いくらなんでも相手に自由にやらせすぎだろう。あくまで彼を単独のアウトサイドとして使うのなら、もっとチームとしてその守備の穴を埋めるように戦い方をまとめる必要がある。今のままでは、相手の右サイドに優秀なアタッカーが1人いるだけで、日本にとっては大きな脅威になりかねない。

 また、中盤の構成も問題だ。今日のボランチは中田英-福西、小野-稲本というチョイスだったが、考えてみればこの4人は明らかに攻撃重視の選手たちであって、守備面ではやや不安が残る。今日の後半の苦しさは、守備的MFに汗かき役がいなかったことが一因ともなっていた。中盤の守備をこれからどうするのか……。攻撃面でも、全員がパサータイプなのが気になるところだ。

 ただ、この試合は親善試合だったのだから、ある意味では収穫があったともいえる。本番で今日のような内容では目も当てられないが、こうして問題点を洗い出すことができたことには意義がある。

 それでも、上記の問題点は以前から――それこそ四年前からずっとあることだ。それが3年半以上たった今でも解決されていない。そのことに大きな不安を感じざるをえない。

 問題点をうやむやにしても、運や惰性でしばらくはどうにかなることもある。しかしサッカーに限らず、課題を先送りにしてきた存在の末期は……。答えはご想像にお任せする。

 いずれにせよ、今日の試合はいっそ負けたほうがよかったのではないか。試合後のジーコのポジティブすぎる感想を耳にするにつけ、どうもこのままでは問題点がまたうやむやになってしまいそうな気がするのだが。


【ガゼッタ・デロ・スポルト式採点】

高原:6.0
久保:5.0
中村:6.5
小笠原:5.0
中田英:6.5
福西:5.5
加地:5.0――ほとんど攻撃に絡めず。守備でも穴。
三都主:4.5――攻撃で貢献できず。守備面では最悪。ジーコJapan最大の欠点。
中沢:5.0
宮本:5.0
川口:5.0

小野:5.5――流れを変えられず。
稲本:5.5
柳沢:5.5
大黒:5.5

ジーコ監督:5.0
審判:5.5

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2006年01月10日

お見事! 野洲の魅せるサッカー

 全国高校サッカー選手権の決勝はすばらしい戦いになった。

 底力という面ではやはり鹿児島実業のほうが上だったと思うが、目を引いたのは野洲のほう。卓越したテクニックとパスをつなぐサッカーは見ていて飽きがこなかった。

 圧巻だったのは延長に入ってから決めた決勝点。サイドへの速い展開から中央へいったん折り返し、相手のDFを引きつけてサイドのスペースが空いたところへスルーパス。最後はセオリーどおりの低く速いクロスを上げて勝負あった。

 対する鹿実もフィジカルのチームといわれながら、なかなかどうして基礎的なテクニックはすばらしいものがあった。

 ただ、両チームともに決定機が数多くあったにもかかわらず、決めきれない場面がかなりあったように思う。“決定力不足”という日本サッカーの病がこの世代ですでに出てしまっている感じだ。

 いずれにせよ、野洲のような魅せるサッカーをするチームが頂点に立った意義は大きい。こういうスタイルが定着すれば――と思うのだが、本来ならばユース世代の育成はテクニック重視が当たり前のはずだ。フィジカルや戦術眼など、20代後半になってからでも十分に鍛えられる。野洲のサッカーが珍しいということ自体が、日本の若年層育成における欠陥を如実に示している。

 今回の野洲のサッカーから、他の指導者たちは改めて育成について見直してほしいと強く思う。

投稿者 KATANA : 15:06 | コメント (0) | トラックバック

2006年01月07日

高校サッカー、野洲vs多々良

 全国高校サッカー選手権、野洲対多々良学園の試合は1-0というスコア以上に見応えのある試合だった。

 基本的に、野洲のポゼッションサッカーと多々良の堅守からのカウンターという構図。特に野洲のパスワークとゴール前でのアイデアは圧巻だった。一方の多々良は押しまくられながらも耐えきり、いくつか見事なカウンターを仕掛けていた。

 ただ、野洲はパスワークの素晴らしさとは裏腹に決定力不足がかなり感じられた。そもそも枠に飛ぶシュート自体が少ない。中でもエースの青木はテクニックや動きはいいのだが、残念ながらFWとして最も重要な“ゴールセンス”があまり感じられないのが気になるところだ。これからJリーグ入りするのなら、今後は決定力を増す必要がある。それができなければ、日本特有の“点の取れないFW”の仲間入りをすることになってしまうだろう。

 いずれにせよ、結果重視の高校サッカー界においてテクニック重視のチームがファイナリストとなった意義は大きい。決勝でも思いきったサッカーをしてもらいたい。

投稿者 KATANA : 18:55 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月23日

モットラム氏と日本の審判

 審判として、そして審判の「育成者」としてJリーグに貢献してきたモットラム氏が退任することになった。

 プロサッカー黎明期の日本へ本場からやってきて、厳格なジャッジをわれわれに見せてくれたことは感謝してもしきれない。しかし正直なところ、全面的によかったといえないところもある。

 昨今、日本の審判がさまざまな面で問題とされている。ミスジャッジは単純な能力のなさが原因だからともかくとしても、気になるのはピッチの上で絶対君主のように振る舞ったりするというメンタル的な部分だ。選手以上に激昂して冷静さを失う、周りとコミュニケーションをとらない、些細なことまで厳格にルールを適用しようとする、柔軟性がない……。

 実は、こうした特徴はモットラム氏が現役時代に行っていたジャッジのやり方に共通するものがある。もちろん悪意を持ってやっていたわけではないだろうが、それでも個人的に以前から違和感を覚えていたのは事実だ。

 残念ながら、モットラム氏の方法論は国際的な基準とは程遠い。現在の審判に求められているのは、威厳よりも柔軟性と落ち着きである。氏の独自のスタンスがいつの間にか日本の審判に浸透し、結果的に日本のジャッジの基準が世界のそれと乖離してしまったように思う。

 これは、国際化した現代サッカーのシーンではデメリットになりこそすれ、メリットはほとんどない。たとえば代表選手たちは、Jリーグと国際舞台でジャッジの基準が異なるために、それぞれで戦い方じたいを変えなければならない。日本の審判はちょっとしたチャージでもすぐに笛を吹くので激しいプレイを自粛する、などだ。

 日本のサッカー界はいわば、“ダブルスタンダード”になってしまっているのだ。こうした状況がプラスに働くとはとても思えない。

 だからこそモットラム氏には申し訳ないが、氏が日本のサッカーシーンから離れるのはむしろ方向修正のいい機会ではないか。日本のサッカーファンならば、日本の審判がおかしいのは誰もがわかっているはず。おかしいならば、すぐにでも修正すべきである。今後の審判委員会の動向に注目したい。

投稿者 KATANA : 14:13 | コメント (0) | トラックバック

2005年10月02日

相次ぐ審判のミス

 また日本の審判が、やってはならないことをやらかしてしまった。

 26節、柏対神戸戦。途中交代の際に、レイソルの選手が遅延行為で退場になった。ただそれだけの話だったのだが、ここからがおかしくなる。交代が成立する前の退場なのだから、当然レイソルは10人で戦わなければならない。しかし、なぜか吉田主審は交代をそのまま認めてしまったのだ。

 納得がいかないのは神戸。厳しい残留争いをしているだけに、もはや1戦も落とせない。試合じたいが1点差の状態ならばなおさらだった。

 今回のことは、“ミスジャッジ”というより“ルール適用ミス”。審判も人間だから、きわどい場面での判断ミスは仕方がない。また、ジャッジの基準が一定しなかったり、世界基準からずれているのもそれはそれとして問題ではあるが、まったく別の話だ。

 そういったことではなく、ルール自体の誤用、もしくは失念なのだから目も当てられない。極端な話、手でボールを扱うことを認めてしまうようなものだ。

 先日のW杯予選、ウズベキスタン対バーレーン戦につづく不祥事だけに、問題の根の深さを感じる。こういったミスに、副審や第4審をふくめ現場の誰も気づかなかったことも共通する点だ。

 日本の審判のレベルが低いことはけっして今に始まったことではないが、改めてそのことを露呈する形になってしまった。ジャッジの基準や審判の育成をふくめ、根本から一度見直す必要があるだろう。でなくば、いくら選手が頑張っても日本のサッカー界の底上げはままならないと思う。

 ちなみに、スペシャル・レフェリーの給料は基本給が月当たり最高40万円、試合の手当ては1ゲームで最高20万円。つまり1ヶ月4試合笛を吹けば、最高で120万円の収入があることになる。1シーズン10ヶ月としても、年収が1200万円! 普通のサラリーマンからすれば、目の飛び出るような数字だ。はたして、現在の審判たちにこれだけの高額なサラリーを支払う価値があるのか、正直なところ疑問に思わざるをえない。

# 今回の場合、再試合はおかしいので、ミスがあった時点からやり直しというのが妥当ではないだろうか。

投稿者 KATANA : 13:09 | コメント (2) | トラックバック

2005年09月27日

サッカー海外組の悲喜こもごも

 ヨーロッパでプレイしている日本人選手たちの調子が上がってきた。

 一時は、ルマンの松井とセルティックの中村以外まともに試合に出ることすらできずにどうなることかと思ったが、ここに来て小野が復帰、中田英も本来の動きに近づいてきた。

 特に、小野と中田英の復調は日本代表にとっても大きい。この二人は、先日の試合でも素晴らしいプレイを連発していた。この分なら、「代表戦で試合勘を取り戻してクラブで練習する」といったあべこべな状態から抜け出せそうだ。

 ただ、小野の今シーズンのポジションはトップ下。現代表の攻撃的MFは中村と中田英だが、海外組だけでもここに松井と小野が参戦することになる可能性が出てきた。おそらく小野はボランチで使われるだろうが、そのポジションを含め“中盤の中央”は激戦区になりそうだ。

 一方、不安なのがFW陣と中田浩。平山と大久保はシュートまで持っていくのも難しく、高原・柳沢にいたっては出場機会さえほとんどない。マルセイユではDFとして扱われている中田浩は、ベンチ入りメンバーの当落線上といった感じだ。

 日本代表のストロング・ポイントとウィーク・ポイントがそのまま出ているのがわかる。いくら中盤が充実しても、前線と最終ラインがきちんと役割を果たせないのでは厳しいだろう。

 いずれにせよ、今度の欧州遠征が楽しみになってきた。国内組の主力の大半はオールスターで出られないだろうが、海外組だけでもいろんな意味で見るべき点が多い。どうなるかな?

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2005年08月30日

小野、やっぱり移籍?

 先日、小野がフェイエノールトに残留することになったと書いたばかりだが、どうやらまた状況が変わったようだ。

 nikkansports.comによると、 オランダに到着した小野がクラブのフロントに直訴したらしい。今のところ、スペインのクラブと交渉中で、 一度はあのボルトンからもオファーが来ていたという。

 どうやら、小野の決意はかたいようだ。確かにかれこれ4年もオランダにいるのだから、そろそろ環境を変えたい時期だろう。 それに彼のファンタスティックなプレイスタイルは、どう考えても激しいエール・ディヴィジには合わない。

 スペインへ移籍できれば、今まで以上に輝くことができる可能性がある。期待したいところだ。

 ただ、ケガから復帰する前の移籍というのは昨シーズンの中田英を見てもわかるとおり、なかなかに難しい面がある。 移籍先へ溶け込むには時間がかかるものだが、それをリハビリをしながらやらなければならないからだ。

 それにフェイエノールトのファンは、自チームから離れようとする選手に対してかなり手厳しい。もし交渉がまとまらなかったら、 本当に大変なシーズンになってしまうかもしれない。

 今回の移籍話、小野にとってプラスとなる方向でまとまるといいのだが。

投稿者 KATANA : 15:58 | コメント (0) | トラックバック

2005年08月29日

小野、フェイエノールト残留へ

フェイエノールト公式サイト 今度こそ移籍すると思われていた小野伸二が、 けっきょくフェイエノールトに残留することになった。レンタル移籍のオファーはあったものの、 完全移籍しか認めないフェイエノールト側との差が大きく、交渉の場につくことさえなかったようだ。

 小野にとっては悔しいだろうが、今回は仕方がなかったように思う。まだリハビリ中で、 しかも昨シーズン自体がケガに悩まされた一年だったからだ。

 ともかく、小野の場合は以前からケガが多すぎる。 本来ならばビッグクラブのスタメンを張っていてもおかしくはないくらいの実力はあるのだが、いかんせんケガに弱い。ここまで頻繁に離脱されては、 どのクラブも獲得に二の足を踏んでしまうのは当然のことだ。

 さらに小野が気をつけなければならないのは、復帰が遅れるとフェイエノールトの構想外にもなりかねないことだろう。現在、 チームは3連勝中。さすがに、ケガの多い小野を中心としたチームづくりはリスクが大きいということを昨シーズンに思い知ったのか、 「小野なしでも勝てるチーム」を目指していくようだ。仮にこのままフェイエが好調を維持していくと、 小野は本当に出場機会が激減する可能性さえある。

  これは小野だけでなく日本人選手全員にいえることだが、コンスタントに活躍するためにはとにかくケガをしないことだ。 どんなにいい選手でもケガをしてしまっては、文字どおり“使えない”選手になってしまう。そうならないためにもよく言われるように、フィジカル・ トレーニングによって「筋肉の鎧でからだを覆う」必要がある。

 基本的にテクニシャンほど身体トレーニングを嫌がるものだ。しかし、嫌とか苦しいとか言っている場合ではない。 もちろん一定以上の練習は積んでいるのだろうが、日本人選手が全般的にケガが多いことを考えると、まだまだ物足りないのだろう。

 ただ、ケガのしやすさ・しにくさというのは体質的な問題もあって、フィジカルを鍛えていなくても全然故障がない選手もいれば、 徹底的に鍛えているにもかかわらず頻繁にケガを負ってしまう選手もいる。難しいところだ。

 それにしても、けっきょく今回のマーケットでは日本人選手がビッグクラブに移籍することはなかった。反対に、韓国代表パク・ チソンは名門マンチェスター・ユナイテッドへ、イラン代表カリミは今やバイエルン・ミュンヘンのレギュラークラス