2006年09月03日
選手に飛行機の中で着替えさせて到着してすぐに全体練習をするなど、相変わらずオシム監督は独自の姿勢を貫いている。
そのおかげで、チーム内には独特の緊張感も生まれたのではないだろうか。ベテランの川口でさえオシムから怒鳴られたようだが、誰も油断できず、練習のときから真剣さを求められるといういい環境ができつつある。
しかし、気になるところもある。いくらなんでも、オシム監督のやり方が極端すぎることだ。確かにかつてのジーコジャパンはもちろん、日本人には全般的に厳しさが足りない。だから、あえて思いきったことをすることで刺激を与えようとしているのはわかる。
ただ、それがどうしても諸刃の剣のように思えてならないのだ。日本人には上の立場の人間に対して従順なところがあるが、そのためにかえって不満がたまりにたまって後で予期せぬ弊害を生み出してしまうこともある。オシム監督は、そういった日本人の性向をはたして本当に理解しているだろうか。
これまで強引に選手を招集しようとしたり、記者会見で厳しすぎるコメントを発したりと、とにかく攻撃的な態度を変えようとしない。あるテレビ番組で野球解説者の大沢氏が「スタンドプレイが目立つ」と評していたが、それは的を射ているように思う。
オシムのこれまでの経歴を考えれば、むしろ周りとの関係を重視する人物だったはずだ。でなくば、崩壊寸前のユーゴスラビアでナショナルチームの監督が務まるはずがない。
だから、現在のオシムはどう考えてもわざとやっている。それは、内向的な日本人に対して刺激を与えることで、フル代表や引いては日本のサッカー界全体を変えようとしているのだろう。
私は、その方法を否定するつもりはない。しかし、どうしてもやり方が極端すぎるように思えてならないのだ。日本の現状が思いきったことをしなければならないほど悪いというのもあるのだろうが、ジーコの方法論が極端すぎて失敗したように、オシムもやや計りまちがえているところがあるような気がしてならない。
日本人は従順なのではない。そのように見えているだけで、実際は内に不満をため込んでいるだけなのだ。だから、陰で愚痴を言ったり、イジメなどの陰湿な方向へ行ってしまいやすい。ジーコジャパンの時代に“キャバクラ事件”が起きたのも、それが一因だろう。
オシム監督には期待しているし、チームに厳しさは確かに必要だ。しかし、もう少し穏やかなやり方もあるのではないだろうか。
投稿者 KATANA : 2006年09月03日 19:12
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