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2006年09月13日

iPodは携帯電話に勝てるのか
IT

Apple iPod nano 2GB ホワイト [MA004J/A]

 ITmediaに、日本の音楽配信とそのデバイスに関する記事があった。結論としては、「今はケータイの着うたのほうが上だが、そのうちiPodとネット配信が抜くよ」ということらしい。

 記事を読むと、納得できる部分もある。実際、欧米では今もiPod+iTMSのほうが優勢だ。ただ、これからの予測に関しては疑問符もつく。

 ポイントは、音楽分野でケータイに対してiPodが勝ち続けるのかということだろう。現時点では機能面でiPodに分があるが、将来的にはまだまだわからない。

 たとえば、液晶ディスプレイではケータイのほうがサイズの面でも解像度の面でも圧倒的に有利だ。

 そして容量も、今後は小型HDDやフラッシュメモリの展開しだいでは、どんどん音楽用に携帯電話にも組み込まれてくるだろう。

 こう考えると、ケータイに対するiPodのストロングポイントはどこにあるのだろうか。それは、ひとえにiTMSとの連携にある。楽曲を手軽に購入し、他の音楽ファイルも簡単に転送できる。音楽のカジュアルユースの場合、この“簡単・手軽”というのが何よりも重要だ。

 反対に、現在のケータイの弱点はそこにある。着うたなどは確かに手軽に楽曲を手に入れられるものの、価格は全体的に割高で、しかもPCとの連携はほとんどできず、管理は容易ではない。また、着うた以外のファイルを使いたくても、端末がそれに対応していないのでは話にならない。

 このPCとの連携の薄さというのが、ケータイの最大の弱点かもしれない。コンテンツの著作権保護のためというのはわかるが、正規ユーザーからしてみれば使い勝手があまりよろしくないのは事実だ。ケータイも、“コンテンツ保護に走るあまりビジネスチャンスを逃す”という悪い流れに片足を突っ込んでしまっているような気がする。

 ただし裏を返せば、その辺りさえ解消すればケータイがモバイル音楽プレイヤーとしてブレイクする可能性は十分にあるということだ。

 元々、モバイル用途の機器は小さければ小さいほどよく、それは余計な荷物(とその重量)を減らすためだ。そして究極的には、ひとつのデバイスで複数の機能を有し、持ち運びする機器が少ないほうがいいに決まっている。

 では将来、ケータイがきちんと音楽プレイヤーとしての機能を有したとき、わざわざ別のモバイル音楽機器をバッグやポケットに入れるだろうか。誰もがケータイのほうを優先するだろう。それは今や、電話というよりもひとつの情報端末なのだから。

 iPod側も、映像コンテンツやゲームに積極的に対応しようとしているが、それすらもケータイのコンテンツとすでにかぶってしまっている。iPodの未来は本当に明るいかどうか――はたして。

投稿者 KATANA : 2006年09月13日 21:46

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