2006年06月27日
世界一の大富豪であるビル・ゲイツ氏の慈善団体に、世界第2位の大富豪であるウォーレン・バフェット氏が資産の大半を譲渡するという。
海外では、富豪が慈善活動をすることはよくある。しかし、その中には一種のパフォーマンスとしてやる場合や、名前を売るために行う場合も多い。
その点、今回の両者は資産のうちのかなり部分を費やしているから、そういった例とは違うと考えていいだろう。
面白いなぁと思うのは、“大富豪の中の大富豪”である人たちはお金をため込むことの虚しさをよくわかっているということだ。よく金持ちほどケチとは言うけれど、それは“小金持ち”の場合であって、本当の“大金持ち”は意外に使うべきところをよくわきまえている。
考えてみれば、億単位どころか兆に近い額の資産を持っていれば、結局はお金ばかり持っていてもどうにもならないということがよくわかるのは当然かもしれない。だから、その余分な金を慈善活動などに費やそうとするのだろう。そうしたほうが、よほど生きている実感が得られるからだ。お金の計算なんかをしているよりも。
興味深いのは、反対にみずから質素な生活をしている人もお金の虚しさに気付いていることである。社会階層の両端で同様の思想を持っている。つまり、精神的な面では階層の上と下とはつながっている、リングになっているのかもしれない。
そのためネガティブな面を見れば、いくらお金を稼いでもこころに虚しさを抱えている人もいれば、反対に「貧すれば鈍する」の状態に陥ってしまっている人もいるのだろう。
ということは、身分階層に上も下もないのかもしれない。すべては円環の内に。金持ちも貧者も窮することがあれば、金持ちも貧者も幸福にいたることもある。まったくもって面白い。
投稿者 KATANA : 2006年06月27日 17:49
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