2006年03月05日
スキー・モーグルの上村愛子選手のブログを見て驚かされた。ファンからかなりのコメントやトラックバックが寄せられていて、しかもそのほとんど好意的なものなのだ。こうしたことからも、ファンから愛されている選手なのだなと強く感じられる。
彼女の自分のためだけではなく、周りの人々のためにがんばる姿が共感を呼んでいるのだろう。最近はサッカーや野球などの人気スポーツを中心に、けっきょく自分ことしか考えていないアスリートが多いだけに、上村選手のような存在は貴重だ。
だから、メダルを取れなかったことを気にする必要はないと思う。そうした誰かのためにという姿勢を見せてくれているだけで、私たちファンは十分感動を与えてもらっているから。胸を張って堂々としていればいい。
五輪ではプレッシャーに負けたと指摘する声もあるが、上村選手のこころは弱くない。自分以外の人のために頑張ろうとすることができること自体、本当のこころの強さを証明している。
先日亡くなられた元ジャイアンツの故・藤田監督は、当時精神的な弱さを指摘されていた斉藤投手に対して「お前は弱いんじゃない。優しいだけなんだ」と声をかけ、意識改革を行ったそうだが、この言葉が見事に象徴してくれている。
仮に誰かのためという思いがプレッシャーとなってしまったとしても、それは弱さなどではなく“強さ”であり“優しさ”なのだ。
それに、みずからの弱さを自覚することそのものが真の強さへといたる道だろう。それから目を背けて逃げているかぎり、偶然試合に勝つことはできても最も大事な“人間の基礎”は形成されことはけっしてない。
けれど、上村選手はきちんと自分自身と向き合えていると思う。一ファンとして、4年後のバンクーバーまでなんの心配もしていない。
あとは、自分自身がどれだけ楽しめるかにかかっているのではないだろうか。根源的にスポーツとは自身がエンジョイするためにやるものなのだから、けっきょく大舞台でも“楽しんだもん勝ち”だ(笑)。
もちろん、誰かのために頑張ることは素晴らしいことではある。けれど、純粋に自分がスキーをすることをひたすら楽しむ上村愛子を見てみたい気もするのだが。
投稿者 KATANA : 2006年03月05日 20:06
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