2006年03月05日
トリノ五輪が終わって1週間が経とうとし、パラリンピックの幕が開こうとしている。
少し時間が空いたことで“荒川フィーバー”も落ち着きを見せた感があるが、その一方で他の競技の結果は全体的に厳しかったというコントラストが激しい。その要因はどこにあるのだろうか。
もちろん、実際にプレイする選手たちの責任がもっとも大きいことは事実である。また、コーチ陣などバックアップする立場の人々の力不足もあっただろう。
しかし、個人的に一番気になっているのが国内の環境だ。練習をしたくともそのための施設が整っておらず、生活面での不安も解消されていないのでは、選手に過度の期待を背負わせるのは酷というものだ。
スピードスケートのショートトラックでは、生活の問題で最悪全員がやむにやまれず引退する可能性もあるという。
今をときめくフィギュアスケートでさえ経営不振に陥ったリンクが次々と閉鎖され、金メダルを取った荒川静香も練習場所を海外に求めざるをえなかったことを思うと、先行きに不安が残る。
こうした問題は、これまで実業団におんぶにだっこでクラブやプロを整えてこなかったツケが回ってきた結果である。つまり、ウィンタースポーツだけの問題ではけっしてない。今はまだサマースポーツの体制はそれなりに整っているが、いつウィンタースポーツの二の舞になるとも知れない。実業団野球の現実を見ると、すでに起きているといってもいいだろう。
Jリーグでは欧州の総合スポーツクラブを目指しているが、時間がかかりそうだ。トップ選手だけでなく、誰でもスポーツを楽しめる環境を整えないかぎり、日本スポーツ界の先行きは暗い。
行政や企業によるクラブへの支援を期待するだけでなく、スポーツに関わるそれぞれが少しずつでもいいから活動していくことが最も求められていることではないのだろうか。
投稿者 KATANA : 2006年03月05日 01:48
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