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2005年11月05日

企業という存在

 ネットで大騒ぎになったのまネコ問題といい、産業廃棄物の不法投棄といい、最近は企業の不祥事があまりにも多い。今ではそういったことが当たり前になりすぎて、“モラル・ハザード”という言葉じたいが使われなくなっている。

 どうして、こうなってしまうのか。これは誰もが気付いているとおり、利益を優先する意識から起こる。JR西日本による列車事故なども、「儲けが出るなら多少の無理はしてもいい」という考えが温床となっていたであろうことは疑いない。

 利益という表面的なことにこだわるから、中身の質が低下していく。これは、あらゆることにいえることだ。

 昨今、マスコミの誤報や過剰演出が問題なることが多いが、けっきょく「中身はなんでもいいから視聴率さえ取って儲けられればいい」という安易で危険な考えにとらわれているのが原因である。だから結果として“強者になびく”という、中立をもって正道とする報道機関としてはあるまじき方向に進んでしまうことになる。

 となると、利益の継続的な追求を至上命題としている資本主義じたいに欠陥があるということだ。今は資本主義、自由主義経済が当然視されているものの、実は問題点だらけのシステムなのである。

 ただ、部分的には改革が少しずつ進みつつあることも事実。エイベックスは松浦氏が社長に就任してからはよくなる傾向が見られるし、放送局は質の高い番組を讃える賞をつくったりしている。

 それでも「のまネコ」問題で明らかになったように、そういったことが末端まで行き届くには時間がかかりそうだ。

投稿者 KATANA : 2005年11月05日 12:53

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