2005年07月12日
いま日本のサッカー界が、同時期に行われるJリーグオールスターと日本代表の海外遠征のどちらを優先するかで揉めている。
この問題は難しい。Jリーグの側からすれば、これまで散々代表側に譲歩してきたのだから、 オールスターくらいはベストの状態で開催させてほしいと思うのは当然だろう。そもそも、 人気のある選手が日本代表にごっそりと引き抜かれてしまっては、実質“オールスター”の意味がなくなってしまう。
かといって代表にとっても、今はW杯を1年後に控えた大事な時期。しかも海外遠征となると、 対戦国の都合もあってそうそう行えるものではない。日本代表の関係者がJリーグオールスターは公式戦ではない、あくまで“お祭り”なのだから、 代表のほうを重視してほしいと考えるのもまた筋が通っている。
ただ日本が特殊なのは、他の国では考えられないほど代表のスケジュールに国内リーグが圧迫されていることだ。 たとえば今シーズンのJリーグでは、34節が終了した時点でトップにいる複数のチームのあらゆる成績が同一だった場合、“同時優勝” となるなどという前代未聞の規定となっている。これは、あまりにもスケジュールが厳しいために優勝決定戦を行う余裕さえなくなってしまったのだ。
オリンピック代表が活動していた頃から感じていたことだが、代表チームがこれほど恵まれている国も珍しい。「日本サッカー発展のため」 というのは一理ある。日本では代表チームの人気が圧倒的で、国技の野球でさえ及ばないほどの注目度を誇っているのだから、 代表の強化が日本サッカー界の底上げにつながることは間違いないだろう。
とはいえ代表優遇策が、結果的に国内リーグの衰退をもたらしてしまったとしたら、どうなるのか。 サッカー界はプロリーグという最も重要な基盤を失うことになり、あの日本リーグ時代に逆戻りすることになってしまう。それを思うと、 いまの圧倒的な代表優先の傾向に危機感さえおぼえる。
しかし今回の件で判断が難しいのは、オールスターがあくまでお祭りだからだ。もしJリーグ側が、 公式戦を行うために代表には譲歩してほしいというなら、筆者は全面的に前者を支持するのだが、 実質的な面でより重要なのはやはり代表の海外遠征のほうだろう。
今のところ、オールスターの「投票結果」を優先し、推薦メンバーのほうを調整するという方向で話がまとまっているようだ。 妥協の産物という気がしないでもないが、これがもっとも穏当な線ではないか。ジーコJapanはメンバーを固定しすぎている感があるので、 むしろ新選手の発掘のためにプラスとなるかもしれない。これまで選ばれたことのあるメンバーばかりという可能性もあるが……。
投稿者 KATANA : 2005年07月12日 18:21
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